明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝、T屋のHさんより電話で起こされる。Kさんがもう飲んでいるそうだが、昨日あれだけ飲んでいながら元気である。Hさんに刀を見たいといわれるが、模造刀とはいえ朝っぱらそんなもの持って出歩く気はしない。だいたいすでに朝から酔って上機嫌のHさんが、日本刀を持っている姿を想像しただけで寒い。嫌な感じに似合い過ぎるのである。 カメラを持って寄ってみると、Kさんが昨日の酒が抜けないままニコニコして、昨日は1時まで飲んでいたといっている。「違うよ4時だよ」「えっそうだっけ?」。Hさんは「刀持ってこなかったの?」。先日日本刀を研ぐところをTVで観たらしく、包丁の研ぎ方と違う、と試したかったらしい。私はこれから背景の撮影に行くのである。こんな連中のペースに巻き込まれるわけにはいかないのである。とはいえ、店内に入って何も頼まないのも愛想がない。「じゃあレモンハイ」。「なんでそんな軟弱な物を」。今日はそんな挑発には乗らない。 地下鉄で現場に到着。今回は営業サイドからの、某建造物を背景に入れてという要望で、そこからすべてが始まっている。勿論、特集人物のKとも縁があるわけで本文で触れるだろうが、それほど知られた話ではなく、人物との縁で、と大きく入れるのは難しいような気がする。入っていれば遠景でも良い、ということなのだが、ではどこから撮れば良いか、というとこれは1日歩き回るくらいじゃ無理であろう。こうなると人物と背景の間に挟む予定の車体を大きく配することにし、それにあわせて、最後に建造物を配置するのが得策と思われた。となると、車体の前に立たせるのか乗せるのか、車体を撮影してから、それに合わせた人物のポーズを作らなければならない。タイに行っている某大手ゼネコンのMさんからの連絡待ちということになる。排ガス規制ですでに廃車になっている機種が、なんとか見つかることを祈ろう。

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