やるとなると来年のGWを含めた期間になるのだが、人形から写真作品まで、展示可能な作品をすべて展示する話がある。会場を見に行く。広さは広いくらいで充分。在庫の額もチェック。僅かに残っている初期の、架空のジャズ、ブルースミュージシャンの作品から、作家シリーズまで。一回の個展で終わった、天才バレエダンサー、ニジンスキーのハイジャンプを披露することも可能であろう。舞踏評論家の鈴木晶先生に個展に来ていただき思い出していた。本にまでした河童も披露する機会がないままである。 写真はモノクロ、カラー、当然オイルプリントまで。ということだが、問題は隔月で4年続いた都営地下鉄のフリーペーパー『中央公論Adagio』以降の作品である。毎号、特集場所と特集人物を組み合わせるのだが、後発の鉄道、周辺に名所があることは少なく、商店街しか見当たらないことさえある。そこに人物を立たせるわけで、頓知を効かせないとならない場合も多かった。頭部がおおよそ出来た時点でネットで検索した場所で背景を撮影し、それにあわせて身体を造形した。肝心の頭部に時間をかけたいこともあり、写らないところまで作らない。よって展示できる状態ではなく、頭部を残して廃棄したものも多い。それをすべて作り直すとしたら大変なことである。即決できない理由はこれである。そこにはホールが併設されているので、乱歩作品や鏡花の『貝の穴に河童のいる事』の朗読会も可能である。GW中来場者は1000人超えたというから悩ましい事ではある。
没後50年『谷崎潤一郎展』谷崎像出品
神奈川近代文学館 4月4日~5月24日
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