4月25日~5月10日に、先日アド街に出たらしい、清澄白河の『深川江戸資料館』での個展が決まった。個人としては初めてらしい。初期のジャズ・ブルース時代の作品から、出品できるものは写真作品を含めすべて展示しよう、という趣向である。もっともそうでもしないとスペースが埋まらない。 回転台の上に立つ制作中の人物を前に、どうしてよいか判らず呆然としている。そんな夢をよく見たものだが、最近はもう見ない。作り物でないとできない作品を、と始めた作家シリーズも、どうしても、という作家は少なくなった。オイルプリントも当てずっぽうの域は脱した。回顧するには早いが“中締め”の個展にできれば、と考えている。 田村写真の田村さんと飯沢耕太郎さんの『めぐたま食堂』へでかける。食事をし、棚にならんだ写真集を眺める。飯沢さんが現れる。30年近く前、オイルプリントがまともな画像が出ず苦闘していたころ、図書館で講座かなにかで見えられたのを自転車ででかけ、窓から顔だけ見て帰った。私は20代だし飯沢さんは30代の始めであろう。それが先日の個展でようやくお会いした、と思ったので拍子抜けであった。 私にとってはた迷惑な写真という用語がどうやって生まれたか、など伺う。飯沢さんには、私の突っ走り方凄いよね。といわれた。他人と比較することなくいるせいでこういうことになる。比較しようがなかった昔の日本の写真史には変な人物がいくらでも出てくるし、妙なギターの弾き方をする黒人ブルースマンを見るとそう思う。
神奈川近代文学館 谷崎潤一郎展終了しました。
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