13日にAIに触れたばかりだが、AIで制作された作品が、国際的写真展のクリエイティブ部門の最優秀賞を受賞した。これでますます、私が蛇蝎の如く嫌った“まことを写す”という写真という用語の終焉が近づいた。作者にとってまこととは何か?曖昧なままでは、やり難くなるだろう。 現世は夢 夜の夢こそまこと、と言いたいがために人形を被写体にし、それでも足りない、と挙句に陰影まで無くした私にとっては居心地が良い時代になるだろう。これも偶然ではなく、この時代に、こんな表現を、と私も様々な時代的要素が絡みながら変化し今に至っている訳で、時代の方も時代として動いている訳である。 しかしながら、とりあえず現世のことはどうでも良く、もっぱらの興味は七百数十年前の二人の人物に集中している。被写体が上手く作れれば、その分完成に向けて大変な快楽が待っている。果たして発表が可能か?それはとりあえず置いといて。先のことより目の前の欲望である。