『VIVANT』を観ていた時、子供の頃観ていた獅子文六の『胡椒息子』の主役、中村光輝みたいな顔してる社員がいるな、歌舞伎役者かな?と思ったら中村猿弥だという。中村光輝は子役から中村歌昇になったのは知っていたが、今は中村又五郎という変わった芸名になっていた。別班の自己紹介の場面はモニターに向かっていてテレビ画面は見ていなかったが、また歌舞伎役者だな、と思ったら中村笑三郎だという。セリフで出自がバレるようでは別班には向いてないだろう。 子供の頃シルエットで誰かを当てるシルエットクイズが得意で茶の間で両親を驚かせていたが、一度頭に入ると十年経とうが電話の「もしもし」で誰だか判る、という自慢する機会がまったくない特技も持つ。 ことほど左様に人の様子にだけは生まれつき敏感であり、おかげで〝人形作家、見てきたような嘘をいい“と、我が渡世には大いに役立っている。おそらく私に犯罪現場を見られた犯人は切ない目に遭うだろう。一度そんなことで役に立ってみたいものである。
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