AIの登場で架空の街や風景の写真集などが登場するだろう。子供の頃読んだ探検記その他によりイメージした世界以上の光景など実際にある訳がない、と思って来た私としては楽しみである。と言いながら見ないけど。 長らく頭の中のイメージを取り出して来たつもりでいたが、作った人物に、この世に在るかのように陰影を与えて来ただけだった、と反省した。水彩紙にブラシで油性絵の具を叩いてプリントするオイルプリントを、某写真誌の編集者に「今はコンピューターで出来ますから。」と言い放たれた私は、今度は「今はAIで出来ますから。」と言われるところだったが、タッチの差で、写真的リアリズムから足を洗っていたのは幸いである。もっとも、某写真誌の方が、AIがグランプリを取るのを見ることなく無くなったけれど。