AIによる女性のデジタル写真集が、時期早朝だと発売中止になったらしい。実在する誰それに似ている、等様々問題があったらしい。本物とはここが違う、などの意見もあったようだが、まだ出来て間がない。リアルという意味なら、そんな違和感はすぐにクリアするだろう。AIの登場によって、リアルとは何か、まこととは何か、それをはっきり持っているかどうかを問われることになるだろう。写真機を使ったから、こういう技法を使ったから、というだけでは、不十分かもしれない。 まことを写すという意味の写真に抗い続け、その一つのオイルプリントで、目に明かりが灯らない来廊者に制作方を説明をし続けたことがトラウマになっている。そして私のまことを追求した結果、陰影のない非写真的リアリズムとなり、どう制作したか、誰にも尋ねられないめでたさは、私にしか判らないかもしれない。