明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



○○からすべてを学んだ的ないい方があるが、その例えでいえば、私の場合、作って来た人物に学んだ、といってもいい過ぎではない。小学校で図書室と出会って以来の人物伝好き。始業のチャイムが鳴っても出て来ず騒ぎになった。見て来たように書いてあるから、現場を見ていた人が書いている、と思い込んでいた。昭和30年代の木造の図書室には戦前教育の残り香があり、大分騙されたが、そこらを歩いているような大人とは違うキャラクターに夢中になった。    長らく続けた作家シリーズでは、この世にいない人物ばかりだったが、本人に見せてウケたい、と思って制作していた。創作とはいえ失礼があってはならず〝対話“が不可欠であった。このおかげで単に制作上のモチーフとはならなかったように思う。 禅宗関連の人物を手掛けるようになり、〝自分とは何か“をダイレクトに問われる機会が増えた。特に一休和尚には。

 

 



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