2020年(令和2年)1月23日(木)
今月の4日から表記の写真展が荒尾干潟水鳥・湿地センター2階で開催されています。私がこれまで撮りだめした中から渡り鳥たちの姿や干潟周辺の風物40点だけを展示しています。1階入口の案内板です。
2階正面です。写真展開催に尽力された日本野鳥の会荒尾玉名支部幹事の安尾征三郎さんです。荒尾干潟をこよなく愛する山下博美先生から贈られたリースを指さしています。
展示会場です。まが昨年夏にオープンしたばかりで木の香が漂っています。
きのう(22日)までに遠くは北海道、埼玉、東京、九州各地や地元から770名もの方々がおいでになりました。日本野鳥の会熊本県支部を初め、荒尾干潟水鳥・湿地センター職員、市当局の皆さんの並々ならぬご支援により当センター初めての写真展開催となった次第です。
1 「春の渡り鳥」 2014.4.30 蔵満海岸。荒尾海岸にはこのように春には多い時で5千羽を超える渡り鳥が飛んできます。荒尾干潟が格好の餌場だからです。
2 「ハマシギ」たちです。2011.10.26増永海岸。荒尾干潟で最も数が多く見られる鳥です。群れで着地しようとしているところです。距離が離れているのにパタパタと羽音が聞こえます。荒尾干潟で越冬する数も一番多いのがハマシギです。こうして飛ぶのも休息するのも群れで行動します。夏羽の腹部には黒い斑があるのが特徴です。
3 「春の渡り鳥の群舞」 増永海岸 h26.5.6。春の渡り鳥の群れが空や水面を群れで飛ぶ姿は思わず見とれてしま います。誰かリーダーがいるのか大空のキャンバスにまるで絵を描くように群舞する 姿を見ると、誰でもが渡り鳥ファンになってしまうことでしょう。
4 「シロチドリ親子」2008.6.7蔵満海岸。2012(平成24)年 8月、市制70周年を記念してシロチドリが荒尾市の鳥に指定されました。市内の小・中・高校生も一般市民と同じく投票に参加して盛り上がりました。シギ・チドリ類の渡り鳥の中で唯一、荒尾で産卵、子育てをするのが指定の根拠になりました。卵や雛が天敵のハシボソガラスなどに食べられたりして生存率は高くはありません。
5 「オオメダイチドリ」2007.8.14蔵満海岸。荒尾干潟で見られるチドリ科の一つです。その名の通り大きな目玉のチドリで、メダイチドリ(全長19㎝)よりも5㎝も大きく、カニが大好物です。鳴き声はピユリ。
6 「メダイチドリ」 増永海岸 2015(h27).4.11。夏羽は頸から胸、脇腹にかけて橙色になりエプロンのように見えます。ゴカイ類を好んで食べますが貝や甲殻類も好物です。鳴き声:ピュル。シロチドリよりも少し大きくて胸の橙色のエプロンですぐ識別出来ます。
7 「ダイゼン」2012.9.2牛水海岸。群れで休息しています。中にキアシシギもいます。異種間でもあまり争わず、仲良く休む姿は微笑ましいものです。「大膳」と表記するように、その昔、「おとど」(大臣)のお膳に上ったという説もあります。食べられていたのでしょうか。夏羽は顔から頸、腹部は黒くなります。
8 「キョウジョシギ」2006.8.28蔵満海岸。晩夏の岸辺。4羽のキョウジョシギが行儀良く並んでいました。漢字では「京女鴫」と表記します。グレーっぽい色が多いシギ・チドリの中にあって、ひときわ鮮やかな色が、京の女を連想させるのでしょう。雌雄同色で、足は橙色に近い黄色です。好物は小さいカニ。ピイピイピイという鳴き声が特徴で砂浜をちょこちょこ走り回ります。【続編をまた。写真は一部差し替えました。】