英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

拡がる格差

2007年09月14日 | 指導現場にて
9月も中旬。夏休み後半に各高校で実施された模試の結果が返却され始め、生徒達は一喜一憂。今後の勉強方法についての相談を受けるのが多くなるのもこの時期です。

さて、現在返却されているのが「第2回全統マーク模試(河合塾)」です。
各高校によって平均点に開きがあり、その高校のレベルがわかります。
【英語(200点満点)】
A高校:107.7
B高校:83.1
【国語(200点満点)】
A高校:111.3
B高校:80.5
両高校とも地元では進学校として知られてはいます。しかし、実際にその高校生達を指導している私に言わせていただくと、もはやB高校は進学校ではありません。近年におけるB高校の学力低下には目を覆いたくなります。

もちろん生徒の受験意識の違いによると思いますが、高校教師たちの受験意識の違いも影響しているのです。

英語に関して言うと、受験英語に必要不可欠な参考書『Next Stage』が、A高校では2年生の5月に配布されます。そして、3年生になるまでに小テストや定期テストの出題範囲となり、3年生になるまでに一通り終えるようになっています。

その一方で、B高校では、3年進級時にようやく『Next Stage』が渡されるのです。受験まではすでに10ヶ月もありません。こんなにも短い期間で習得できるわけがありません。

私は「学校のペースにあわせずに、どんどん自分で進めていけ」と指導していますが、やはり現実的に時間が足りません。英語1科目を例に挙げても、これだけの違いが出てくるのですから、全科目ではとてつもない格差となって表れるのです。

意識の違いと、早い時期からの日々の積み重ねが、結果に結びつく大学受験。
もちろん、このことは大学受験だけでなく、社会に出てからも大切なことですが・・・。

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