長男が小学校の図書室から借りてきた『空想科学読本8』。これが意外と面白く、大人も楽しめます。
著者の柳田理科雄さんによると、『走れメロス』の舞台となったシチリア島は北緯37度で、地球の自転速度は時速1,300km。この10倍の速さなので時速13,000km=マッハ11、何と、新幹線の44倍だそうです。ウサイン・ボルトの100メートル9秒69は、マッハ0.03。メロスはその360倍も早く、100メートルは0秒027という世界記録を樹立するそうです。ただし、その衝撃波も半端でなく、半径2kmの窓ガラスは割れ、酒宴の真っ只中を駆け抜けたメロスのため、その場にいた人たちの鼓膜が破れ、内臓が破裂しているそう。それよりも、空気抵抗が380tもあるため、メロス自身も呼吸ができず、内臓が破裂。著者は、最後に「走るな、メロス!」と締めています(笑)。
世の中のあらゆることが、科学の対象になるのだと思いました。いい意味で批判的な目で事象をとらえる面白さを教えてもらった気がします。
本著は、読者からの質問に科学的な視点で答えるもので、子供の科学への興味を掻きたてる絶好の一冊です。私が興味を持ったのが、「『走れメロス』に、メロスは「少しずつ沈んでいく太陽の、十倍も早く走った」とあります。どんな速さですか?」という質問。
著者の柳田理科雄さんによると、『走れメロス』の舞台となったシチリア島は北緯37度で、地球の自転速度は時速1,300km。この10倍の速さなので時速13,000km=マッハ11、何と、新幹線の44倍だそうです。ウサイン・ボルトの100メートル9秒69は、マッハ0.03。メロスはその360倍も早く、100メートルは0秒027という世界記録を樹立するそうです。ただし、その衝撃波も半端でなく、半径2kmの窓ガラスは割れ、酒宴の真っ只中を駆け抜けたメロスのため、その場にいた人たちの鼓膜が破れ、内臓が破裂しているそう。それよりも、空気抵抗が380tもあるため、メロス自身も呼吸ができず、内臓が破裂。著者は、最後に「走るな、メロス!」と締めています(笑)。
世の中のあらゆることが、科学の対象になるのだと思いました。いい意味で批判的な目で事象をとらえる面白さを教えてもらった気がします。