『新 東大生100人が教える小学生の勉強法 総合篇』を読了。
塾に勤める私としては、次の言葉に諸手を挙げて賛同します。
「塾に来ているだけでは成績は伸びず、やはり家庭学習が基本です」と何度も説きます。そして、そのためには良好な親子関係が前提になる、と。家庭で反抗している子は、心の安定がなく、家では絶対に勉強しませんし、そんな姿を見て親がまたうるさく言ってしまう悪循環に陥るからです。良好な親子関係を築く術も話しますが、残念ながら、それを実行し、成績を伸ばすことが出来る生徒は、そう多くはありません。なぜなら、家庭環境=親子関係は、塾に入るまでの十年前後で既に出来上がっており、それを変えるにはかなりの時間と労力が必要となるからです。
私が塾の指導で感じてきたことや、今まで読んだ類書で書かれていたことを、現役の東大生が代弁してくれているかのような本です。根本にあるのは、親の関わり方(=家庭環境)によって、良くも悪くも子どもの学習習慣が決まってしまうということ。
塾に勤める私としては、次の言葉に諸手を挙げて賛同します。
やる気をもてないでいると、塾で手ほどきされても「わかる・できる」にはならない。時間をかけて教えてもらえば何とかなる、というのは親の思いこみにすぎないし、ただ耐えているだけの子供たちは疲れてしまう。(中略)自分で努力しないまま「わからない……」とつぶやいている子供を塾に行かせても効果はのぞめないのだ。どんな塾に行っても、結局は子ども自身が「できるようになろう」と思えない限り無駄だということです。もちろん、そう思えるようにさせるのが塾講師の重要な役割なのですが、塾でやる気をもらっても、家庭で親が関わり方を間違うと旧の木阿弥なのです。
(270~271ページから引用)
「塾に来ているだけでは成績は伸びず、やはり家庭学習が基本です」と何度も説きます。そして、そのためには良好な親子関係が前提になる、と。家庭で反抗している子は、心の安定がなく、家では絶対に勉強しませんし、そんな姿を見て親がまたうるさく言ってしまう悪循環に陥るからです。良好な親子関係を築く術も話しますが、残念ながら、それを実行し、成績を伸ばすことが出来る生徒は、そう多くはありません。なぜなら、家庭環境=親子関係は、塾に入るまでの十年前後で既に出来上がっており、それを変えるにはかなりの時間と労力が必要となるからです。