(「自己革新の京都マラソン2025 #2」の続きです)
北山通りに入って中間点を過ぎると、スライド(すれ違い)区間が多くなります。折り返しが多い京都マラソンの特徴の一つです。これから走らなければならない道を走っているランナーとすれ違うと「まだあんなに走らないと折り返し地点にならないのか」と気持ちが萎えてしまうので、自分の走りに集中するようにしました。また、私はこれまでのフルマラソンの結果を見ると、25km~30kmのタイムが落ちてしまう傾向があります。この現象を私は「中落ち」と呼んでいますが、この「中落ち」をいかに最小限に食い止めるかも課題です。
22km 4分27秒(4分34秒)
23km 4分30秒(4分44秒)
24km 4分28秒(4分44秒)
25km 4分30秒(4分45秒)
26km 4分31秒(4分46秒)
27km 4分38秒(4分54秒)
28km 4分32秒(4分54秒)
29km 4分35秒(4分58秒)
30km 4分20秒(4分38秒)
中間点を過ぎてから30kmまでのラップです。( )内は昨年のラップ。昨年と比べると、中落ちをうまく乗り切れたのが分かります。
府立植物園に入る直前、気温が上昇してきたのに気づき、纏っていた簡易ポンチョを脱ぎました。少し肌寒く感じましたが、府立植物園内の観光客の応援や、京都マラソン名物でもある舞妓さんの応援を受け、淡々とラップを刻みました。再び北山通り、そして、鴨川沿いのコースに戻ってきました。フルマラソンの勝負所・30kmがいよいよ近づき、河川敷コースに入っていく直前、写真を撮るために自転車で追いかけてくれていた長男と、「大丈夫。足は残っている。まだまだいけるよ」と、声を交わしました。
加茂街道と今宮通の交差点付近の29km地点
因みに、この写真の後ろに写っているのは、ランチューバ―の「夢望ランナー」さん。スタートから隣で、30km過ぎまでずっと並走していました(笑)。動画に写っているかも知れません。
さて、ここから約3.5kmは鴨川の河川敷コースを走るため、スイッチを入れることができました。コース幅は狭くなる分、沿道の応援が更に近くなるので気合いが入ります。30km地点ではハイタッチゾーンがあり、ほぼすべての応援の方とハイタッチしながら走りました。
30km通過タイムは2時間15分21秒。昨年よりも5分58秒速い通過です。2週間前の30km走では2時間19分42秒、フルマラソンの自己ベストを出した昨年の長野マラソンでさえ2時間18分00秒での通過でしたので、過去最速。でも、足も心肺も全く違和感がありません。この頃から「今日はいける!」という気持ちになりました。
京都ランナーの聖地・鴨川デルタがある31km地点で、WINZONE のカフェイン入りジェルを摂取し、体に刺激を入れました。因みに、カフェインの効果を最大限に引き出すために、一週間前からコーヒーを控えていました。そして、目の前を走っていた特別ゲストランナーの福士加代子さんと少し並走しました。「福士さん、ナイスラン!」と声をかけると、「スゲーじゃん」と応えていただきました。元オリンピアンとの会話でテンションも爆上がり⤴。32.5km、河川敷から丸太町通に上がり、いよいよ京都市中心市街地を走るコースに入りました。
さあ、いよいよフルマラソンの最大の山、ラスト10kmの始まりです。
(「自己革新の京都マラソン2025 #4」へ続く)