四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

鵬雲斎大宗匠による献茶の儀に参列

2024年10月06日 | アート・文化

日㈰午前中舞鶴での事務所びらきと選対会議を終えて綾部に戻り、13時から大本長生殿での「献茶式」に出席した。

 献茶の儀を執行されたのは茶道裏千家の鵬雲斎、千玄室大宗匠であった。

 濃茶と薄茶二椀のお点前を目の前で拝見できたので、これは一生自慢しようと思った。

 御年101才とは思えない、きりっとした所作を息を呑んで見つめた。

 献茶の儀の後「祈りと一盌のお茶」と題して、鵬雲斎大宗匠が平和祈念講演をされた。「神様に背を向けるのは忍びない」とおっしゃり、演題を正面から少し右にずらされたので、ちょうど私の目の前でお話された。こんなに間近で拝見するのは初めてだった。

 ご自身の戦争体験を語られた上で、戦争がいかに間違っているか、アメリカが無差別空襲と原爆で戦闘員でない一般市民を多く虐殺されたことを憤ってお話され、「私はアメリカに行って、大統領にもこれを話している」とおっしゃっていた。

 バチカンに行かれた際にはローマ法王から「日本教会史を読んだことがありますか?」と訊ねられ、たまたま日本語訳を読んでおられて話が通じたおっしゃっていた。「日本教会史」は安土桃山時代に日本に来た宣教師、ジョアン・ロドリゲスが書いた本で、そこには織田信長の時代にお茶がどのように飲まれていたかが描写されているそうだ。

 当時は武士も商人も分け隔てなく、「いかがですか?」「お先にどうぞ」と一盌のお茶を介して仲睦まじくお茶を楽しむ姿があり、「これこそが日本の生活文化である」と記されているとのことだった。

 聖徳太子の17条憲法にも第一条に「和を以て貴しとなす」とあり、「和」を重んじることが平和への道だ。茶碗は円く、中には緑がある。美しい自然を大切にして調和を重んじることが大事だとおっしゃった。

 舒明天皇が詠まれた万葉集に収められている歌も紹介された。

大和には 群山(むらやま)あれど
とりよろふ 天の香具山(あめのかぐやま)
登り立ち 国見をすれば
国原は 煙(けぶり)立ち立つ
海原は かまめ立ち立つ
うまし国そ 秋津島 大和の国は

 

 日本にしかない独特の感性が詠まれている良い歌だと感じた。

 また、「最近は自分の好き放題が民主主義だと勘違いしている人が多いが、冗談じゃない。人間社会にはルールがある」とおっしゃり、その言葉では、最近、X上でやり取りしている「PTA反対派」の人達のことを思い出した。

 大変良い、心に沁みるお話を約30分、立ったままで滔々とお話される姿を目の前で見せていただいた光栄はいつまでも忘れることがないだろう。

 終了後に名刺を差し出して山崎善也市長に挨拶に来られ、隣りに座っていた私も立ち上がって名刺を渡した。それをご覧になり、「綾部というと四方だな。そうか、孫か?」と聞かれた。父のことをおっしゃっているのかと思い、「孫ではなく、息子です」と答えたら、少し怪訝な顔をされた。

 後のお茶席で再度お話したところ、43年前に亡くなった祖父・源太郎のことをおっしゃっていたのだと分かった。

 私は祖父と名前が同じなので、子どもの頃から祖父のことを話してこられることがよくあったが、最近はさすがに憶えていただいている方も少なくなっていたので、驚くと同時に嬉しかった。大本の神様のお引き合わせだろう。

 お帰りの際には、廊下に並んで見送る淡交会の会員さんらに一人一人声をかけ、挨拶しながら帰って行かれた。

 歴史上の人物を観たようなフワーッとした気分で事務所に戻り、夕方はブログ書きなどをした。


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本田太郎代議士の事務所びらき

2024年10月06日 | 選挙

日㈰9時西舞鶴駅前に開設された本田太郎事務所へ。朝代神社の宮司をお迎えして、選挙事務所開設のための神事が行われた。

 10時半からは舞鶴グランドホテルに場所を移して、事務所びらきの集会を開催した。西田昌司自民党府連会長、吉井章参議院議員、公明党京都府本部代表代行の山口勝府議に来賓としてお越しいただいた。

 今回の選対本部長は舞鶴市選出の池田正義府議で、私は副本部長として閉会の挨拶を述べた。

 閉会挨拶の内容は下記の通り。

 石破総理の解散時期が批判されているが、それは岸田前総理が決めた既定路線に従ったためで、党内基盤が弱い石破総理の立場を考えれば従わざるを得なかったと理解している。

 「お友達内閣」という批判もあるが、私は「お友達内閣」で良いと思っている。私が本田太郎代議士を応援しているのも、府議として同僚であった「お友達」だからだ。「お友達」の本田代議士が当選してくれたら、京都府北部や綾部市の役に立ってくれると思っているから応援している。

 誰がやるかより、何をやるかだ。鳥取県の石破総理、鹿児島県の森山幹事長のコンビは総裁選でほとんど語られなかった農林水産業にも力を入れてくれる最強のコンビだと、私は確信している。今まで光が当たらなかった地方に光を当てるために、気心知れたメンバーでやれば良い。

 鳥取県の人にとって、悲願の総理総裁の誕生を喜び、地元の予算が増えると期待しておられ、石破総理もその期待に応えようとされるだろう。政治とはそういうものだ。その際には鳥取県だけだとちょっとアレなので、あわせて京都府北部の予算も増やしてほしいと思っている。

 

 15年前の2009年夏、自民党は総選挙で大敗し、政権を民主党に奪われた。

 その選挙の際、私は谷垣禎一事務所で秘書をしており、京都府北部の市町の議員さんには大変お世話になった。

 舞鶴から相手候補が出て大逆風の中で、舞鶴市議会の皆さんが候補者不在の演説会を一日に十数か所も開催していただき、弟の信行さんと共にそこを回らせてもらったこと。

 最終日の夜、福知山市議会の皆さんが「谷垣さんが危ない!」「落としたらアカンのや」と携帯電話を持って、口々に危機感を訴えられていた光景はいつまでも忘れない。

 

 いつの選挙も自民党の力の源は「地方議員」の存在。それがあったから、民主党から政権を取り戻すこともできた。

 自民党の国会議員が「地方議員」を下に見て、その意見や要望を疎かにすれば、その国会議員は絶対に当選できないし、立ち直れないくらいに崩壊するだろう。


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