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日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

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VERILY, A NEW HOPE(まこと新たなる希望なり)1

2015-09-23 08:25:43 | V

 SW(Silver Week)の最後の休日、みなさんはどうお過ごしですか? 

 SW(Star Wars)ファンに、またとてもうれしい本が刊行されました。

 それは、

 イアン・ドースチャー作、河合祥一郎訳の「もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら まこと新たなる希望なり」(講談社)

 です。

 「遥か昔、イギリスのエリザベス朝の時代に、売れっ子の脚本家がいた。その名は、ウィリアム・シェイクスピア。彼は『ハムレット』をはじめ、さまざまな大ヒット演劇を世に送り出したが、唯一、後世に知られていない作品が―『スター・ウォーズ』だ。

現代になり、『スター・ウォーズ』は映画として甦り、多くのファンを魅了したが、このシェイクスピアの脚本が再度発見されるまで、シェイクスピアとスター・ウォーズとのつながりは、忘れられたままだった……。」

 このおそらく編集者による魅力的な売り文句からわかるように(この方も相当なSWファンと思われます)、本書は実はシェイクスピアがスター・ウォーズの脚本を書いていた、という設定で書かれたもので、ニューヨークタイムズ紙でベストセラーのリストに挙がったパロディ本の邦訳版です。

 本日と明日のGetUpEnglishでは、そのさわりの部分を紹介します。

 まず、本書の冒頭の部分。

◯Practical Example

 Now is the summer of our happiness

 Made winter by this sudden, fierce attack!

 今や、我らが幸ある夏も、

 この突然の猛攻撃によって永劫の冬となった。

  これは『リチャード三世』冒頭の台詞、「今や、我らが不満の冬も、このヨークの太陽輝く栄光の夏となった」のパロディだそうです。

 訳者で元ジェダイ騎士(自称)で、フォースを信じることによる東京大学とケンブリッジ大学より博士号(Ph. D)を取得した河合詳一郎先生が、このように重要表現に一つひとつ解説を付けています。

 河合先生、非常におちゃめな方です。

 https://www.youtube.com/watch?v=kKO03SSJZj4&feature=youtu.be

 ●Extra Point

  このC-3POの台詞は次のように続きます。

◎Extra Example

 Our ship is under siege, I know not how.

 O hast thou heard? The main reactor fails!

 We shall most surely be destroy’d by this.

 I’ll warrant madness lies herein!

 いつの間にか、我らが宇宙船は包囲されてしまった。

 ねえ、聞いたかい? 主原子が動かなくなったんだ!

 もはやこれまでだ。やられてしまうよ。

 まさにこれこそ狂気の沙汰だ!

  どうですか? スター・ウォーズの物語としてもワクワクして読めますね。

 「もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら まこと新たなる希望なり」(講談社)、スター・ウォーズ・ファンに超ススメの1冊です!

 May the Forth be with you!

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