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コトパンジャン・ダム

2005-09-15 20:06:31 | 日記・エッセイ・コラム
日本の援助・ODAが奪った豊かな生活と自然

コトパンジャンダム被害者住民を支援する会からカンパ依頼が届いた。会長の鷲見一夫(すみ・かずお)さんはODA研究の第一人者。
インドのナマルダ・ダムには私もカンパぐらいだがかかわっている。

援助と言う名目でアジアで日本がいかに人権侵害と環境破壊をしてきたかを鷲見さんは訴えている。
著書に「ODA援助の現実」岩波新書
「住民泣かせの援助ーコトパンジャン・ダムによる人権侵害と環境破壊」明窓出版

コトパンジャンダムは、インドネシア・スマトラ島中部にある水力発電ダムで、このために水没した面積は124平方キロ。
完成して7年になるが発電量は計画の15%に過ぎない。
みのり豊かな地域がダムに沈められ、約5000世帯・23000人が家や農地を奪われた。強制移住先は「水がない」「農業が出来ない」など、まともな生活が出来る場所ではない。
「日本の援助で建設されたダムは、私たちに恩恵をもたらしたのではなく、ただ長い苦しみと被害だけをもたらした」
インドネシア政府と日本政府がゆっくりと私たちを殺そうとしている」
住民たちは訴える。

2
パンフ参照


コトバンジャンダム裁判のため、毎月インドネシアから原告・証人が法廷に立つ。来日費用として200万円が必要。その運動資金カンパに協力を!

コトパンジャン・ダム被害者住民を支援する会
http://www.kotopan.jp/


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参考: ODA(政府開発援助)
Official Development Assistanceの略称。先進国の政府や機関から、開発途上国に直接または間接(国際機関を通じて)に供与される援助をいい、贈与、借款、賠償、技術援助などのかたちをとる。ODAであるためには、援助が開発途上国の経済開発もしくは福祉の増進に寄与するものであることと、グラント・エレメント(贈与相当分)が25%以上という、2つの条件をみたさなければならない。
現在日本が世界で承認している国は180以上あるが、そのうちの約130余の国が開発途上国であり、世界の総人口の約77%にあたる41億人がこれら途上国にすむ。その大半は、経済成長の低迷、債務累積(→ 累積債務)、国際収支の赤字拡大、貧困層の拡大といった経済困難にくわえ、高い人口増加率、飢餓や低水準の栄養状態、低い平均寿命、それに環境問題等々、深刻な問題もかかえている。
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ODAはそこに住む住民の福祉のために使われるべきものである。ODAの資金は私たちの治める税金である。一生懸命働いて納めた税金が、発展途上国の人々のために有益に使われるなら、うれしいことだが、実際には住民に被害を与えたり、苦しみを背負わせているのが現状である。日本は不必要なものにずいぶんお金を出している。日本国民は税金の使われ方として、ODAの使われ方にももっと関心を持つべきではなかろうか。





コメント
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