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クモ日記10

2005-10-01 10:46:57 | クモ日記
10月1日
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先ずはコガタコガネグモ♀に登場願おう。棕櫚の幹に網をはっている。近くには♂もいる。

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お次は二階の踊り場にいるチュウガタシロカネグモ。これはちょっと小さい。でも網にはエサがたくさんかかっている。いい場所をえらんだようだ。お食事中。ちょっとぶれてるけど、いい雰囲気なので。ストロボなし。図鑑で見るとチュウガタシロカネグモの出現期は6~8月となっているのだけど。

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もちろん庭にたくさん網がけしているのはジョロウグモ。♂♀ツーショットで。

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「私も入れてよ」とパソコンの上に現れたのはアシダカのチビタ。大きくなれよ。

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「どなたかおわすれじゃございませんか」
「え~、だれを?」
「天井の住人ですよ」
「そうだ、オンちゃんがいたんだ。ソーリー、ソーリー。大事なイエオニグモのオンちゃんをわすれちゃいけない」

暑かったからか、オンちゃん久しぶりに網をはった。さっそく蚊がかかっている。もう数日食べていないはず。お節介おばさんも蛾をつけてやった。オンちゃん、はじめは逃げたが、すぐに食べている。今日は大漁だね、次から次へと虫がかかっている。お節介することはないね。

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こんなにゴミをつけて


庭で多いのはジョロウグモと並んでゴミグモだ。ゴミのつけ方にもいろいろあるらしくて、それを見つけるだけでたのしい。これとはちがうゴミの網をさっきみつけて、写真を撮ろうと思ったら、どこだかわからなくなってしまった。

10月3日

オンちゃんまたまたクモがくれ。夕べいっぱい食べたからかな。と思っていたら、夜中には現れて、捕まえた虫を食べてる。
今のうちに食べておかなければね。

10月4日

ネコが何かにじゃれている。近づくとヘビ。タカチホかなと思ったが、ちょっと赤っぽい。摘み上げてのど元を見ると、黄色い斜めの線、ヒバカリだ。写真を撮ろうと思ったが、つれてくるのも気の毒なので、そのまま落ち葉がたまっているところに逃がしてやった。ヒバカリ、私に見つかってよかったね。気がつかなければ殺されちゃうよ。

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キンモクセイの香りが満ち満ちている。たまには花の姿でも撮るかとカメラを持っていくと、野鳥の餌台の下にコガタコガネグモがいる。かくれ帯はついていない。急いでいつもコガタコガネがいる場所に確認に行くと、あちらにはちゃんといる。
もう一匹いたんだ。
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棕櫚の木のコガタコガネ
ストロボなし。

町民センターの工芸室に粘土を買いに行った。そこでチビだがイオウイロハシリグモを見つけた。「ウチにおいでよ」と誘ったが、逃げ足の速いこと!ハシリグモだもんね。工芸室の隣は草むらだから、大丈夫だろう。

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チュウガタシロカネグモ
日光の当たる窓辺にいるから、ガラス部分が飛んでしまっているけど、和風の感じでいいね。

夜、机の上に乗って、オンちゃんの網作りを眺めていた。オンちゃん、出した糸を後ろ足で押すようにして横糸の間隔をとっていくようだ。横糸が縦糸に接するときオンちゃんはお尻をふる。縦糸に横糸をつけているのかも。真ん中に昨日の残りの糸が白く絡まっていた。オンちゃん、すばやくそれを食べてしまった。

10月5日

小雨。ウサギにエサをやるために外に出て、昨日のコガタコガネグモを見た。昨日のところにじっとしている。おや、このコガタコガネ、左足が一本しかない。近くにオオヒメグモとゴミグモがいる。まさか。かくれ帯がないってことはおなかが空いているんだな、と蛾を探すが、今日は雨だし、気温も肌寒いので、蚊もどこかへかくれてしまっているようだ。

念のため、もう一度昨日の写真を見た。こっち側から写しているので気がつかなかったが、昨日の段階でもう左足は一本しかなかった。

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これだ~れ




ウサギ小屋の横に置かれていたポリバケツの口いっぱいに水平にきれいな網がかけられている。真ん中に体長3mmの小さなクモが両食肢を前に伸ばして、エビみたいに鎮座している。背中が見たいので、可哀想だけど、網から出てもらった。一見うす小豆色にみえる。

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折れ曲がった電話帖い網を張って灰色の卵のうをつけたオオヒメグモを二階の踊り場においておいた。昨日、窓近くにアシナガバチがいたのは見ていたが、そのハチが捕まった。オオヒメグモの母さんがむしゃぶりついている。ハチも無駄にはならなかったね。

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ポリ袋の中にコクサグモ発見。天井のナゾー君である。計ったら15mm弱あった。外に出してやったが、外は寒いね。蛍光灯の裏でぬくぬくしていたのが急に冷たい外に出されて・・可哀想だったかな。

オンちゃんは今夜は網をはらない。夕べの網がそのままだ。手抜きをしてるよ。ぼろぼろの網だけど、でも小さなハエが何匹もかかってもがいている。一匹を食べ終わるまで、次のエサにはとびかからない。私だったら、両方処理しておいてから、ゆっくり食べるのになぁ。小さなハエ、食べ終わるのに15分だった。結構早食いだね。かすは糸につけて持って行って、その糸を切ってポイ。

10月6日

今のところ雨は上がっているが肌寒い。
夕べ捕まえておいた蚊の仲間を持って5本足のコガタコガネのところに行く。夕べは確かに生きていたのに、網をかけた箱の中の蚊は2匹とも死んでしまっている。死んだのは食べないかも、と思いながらも一応蚊を網につけた。クモはぴょんと下に逃げた。しばらくして行ってみると、やっぱり死んだ蚊には見向きもしない。武士は食わねど高楊枝、この子は♀だけどプライドがあるんだろう。なら夕べのうちにオンちゃんにやるんだった。

ポリバケツのXクモを見に行くと、クモの姿は消えていた。やはりオバサンが余計なことをしたので、ねぐらをかえてしまったようだ。

二階の踊り場のチュウガタシロカネグモは静かにしている。寒くなったからここまでエサは上がってこないかな。踊り場の下の隅にボール箱がおいてある。上のオオヒメグモからの残骸を受け止めるためにである。ところが電話帳の折れ目に網をはったオオヒメグモがいたので、電話帳ごとその箱に中に置いた。昨日、クモがこの中でハチをつかまえて食べていたのだ。今朝そこをのぞくと、なんとまぁ、ネコがその中でオシッコをしてしまった。電話帳がぬれている。やだ~。しかしクモは?あたりを探すと、そこより数十センチ上の壁にあの灰色の卵のうといっしょにぶら下がっているクモ発見。これで安心して電話帳をゴミに出せる。

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ハエを二匹抱えるオンちゃん
私がつけてやったんだよ。クモも人の顔を覚えるものかな。

10月7日

秋晴れの良い天気。風がある。
裏の網戸に大きな緑色のカマキリがいる。そこで写真を撮った。フラッシュを浴びてカマキリ迷惑そうに外に出て行った。
コガタコガネ、二階のシュウガタシロカネ、オオヒメグモと常連さんの写真を撮って、PCに入れようと思ったら、またやってしまった。カードなしで写真を撮ってしまったのだ。これをやるのでカードが差し込んである間は差込口は開けておくのだが、昨夜オンちゃんの食事を撮ってから、取り込まずに入れっぱなしで閉めてしまったのだろう。急いでカマキリのところに行ったがフラッシュを浴びてイヤだったんだろう、移動してしまっていた。2階のチュウガタシロカネグモもいなくなっていた。 チャンスの神様は後ろ髪はないんだ、う~ん。

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5本肢のコガタコガネグモ

昨日先生さまが言うには、このコガタコガネは狩人バチと闘って自切したのではないか、と。クモが自切するなんて知らなかった。自切した足は脱皮の時に再生されるのだそうだ。そうだとしたら3本も自切するなんて、このクモ壮絶な闘いをしたのだね。今日はきれいに円形の網をはっている。消耗しているように見えたけど、回復したのかな。

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コガタコガネの隣のチュガタシロカネグモの水平網が光ってとてもきれいだ。

10月8日

5本足のコガタコガネに小さな蚊をつけてやった。ピンセットが近づくと逃げると思ったら、蚊に飛び掛った。よほどおなかが空いていたのだろう。2,3秒で食べてしまった。家を探すとカーテンおかげに小さな白くて羽に赤い線のある蛾を見つけた。うまくつけられずに網を壊してしまったので、クモはびっくりして下にぴょ~ん。蛾をつけてしばらくして行って見ると、蛾の姿はなかった。食べたのかな。下に残骸もないから、きっと食べてくれたんだね。

10月9日

肌寒い。ストーブがほしいと言いながら温度計を見ると室温は21℃。昨日が暑かったから、温度差に寒さを感じるのだろう。時折雨がザーッと降る。
犬の鼻面に蚊がたかって、おなか一杯血を吸っていた。そこでそれをたたいて、5本足のコガタコガネの網に持っていった。定位置にいるクモ近くにつけると、気がついて抱えた。その時葉っぱの裏に蛾がいるのに気がついた。ピンセットで羽を掴むと、取れたので網につけようとしたのだが、なかなかつかない。するとクモは驚いて蚊を残して逃げてしまった。この蛾、下に落ちてそのまま羽ばたいて飛んだ。何回も追いかけては捕まえ、その都度網につけようたが逃げられ、とうとうこちらがあきらめた。コガタコガネは定位置にはなかなか戻らなかった。しばらくして行ってみると、定位置には戻っていたが蚊はそのままだった。またまたお節介オバサンが余計なことをしてしまったみたいだ。

今夜もオンちゃんは網をはらない。夕べのぼろぼろが残っているからだろう。それに青っぽい陽炎のような虫がついている。遠目でよく見えないがオンちゃんもなにか捕まえたようだ。カメムシが飛んできたので捕まえようとして、手も服も臭くしてしまった。お風呂に入ったばかりなのに。

10月10日
今日も雨だ。

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大変!大変!!コガタコガネの肢が4本になっている。

このコガタコガネはかくれ帯もない。狩人バチがまた来たんだろうか。弱いものを狙うのは常だから。昨日つけてやった蚊はそのままぶら下がっている。

クモの五感について、みるかし姫さんが教えてくれた。
「聴覚は空気振動を伝わる「音」を効く能力だとすれば、聴覚はあります。クモは脚に聴毛という毛があって、空気を伝わる振動(音)を感知します。近づいてくるカリウドバチの音に敏感に反応して網からコガネグモなどが飛び降りるのはこれのおかげでしょう。

クモにはほかにも振動受容器に分類されるさまざまな「揺れ」を感じる器官があるので、おそらく空気と糸の揺れを総合した「感覚」として音と震えの一体となった「世界」を実感しているのだと想像できます。タランチュラのオスなどは人にも聞こえる特別の音を求愛のために発します。メスはもしかしたらこれを「聞いて」応えているかもしれません。

またクモの脚先には化学受容器があり、味覚を感じることができます。また脚にある化学受容器は空気中を伝わる臭いを感じることもできるようで、餌や水のありかを匂いで探っているとも言われます。死んだ餌でもクモが探り当てられるのはこのためでしょう。また、網上に吊るした死んだ餌は、ちゃんと糸が引いてありますから、それを手探りでたどっているようです。」

4本肢のコガタコガネの自切は
「クモの自切ですが、寿命が絶える間近になると、クモは脚を落とすことがしばしば見られます。別に誰かに襲われなくても、老衰でもう使えなくなるとかなのでしょうか。屋内飼育していたジョロウグモの観察ですが、自分の脚を食べていたことがありました。 」と。
う~ん、なんか身につまされるね。切ない。4本肢がいとおしくなった。でも、仕方がないね、生あるものは必ず滅びるんだから。果敢に戦っての自切はまだしも、これはちょっと胸に響いた。

しかしなぜ左側だけ4本自切してしまったのだろう?

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アシダカグモ
体長・2.8cm ガラスの向こうなので

10月12日

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4本足のコガタコガネ、寿命の尽きるのを静かに待つのならば、エサを与えるのも余計なお世話かもしれない。見守ることにした。

寿命の尽きるのを待つ、ということでは2階のハチたちもまさにそうだ。壁に寄り添っている。日ごとに冷えてくるから暖を取るかのように身を寄せ合っているように見える。

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オオヒメグモの灰色の卵のうのまわりに孵ったコグモ。まどいって言ったかな。

オンちゃんの網には蚊をつけておいた。

10月13日

オオヒメグモの子は網にもういない。ちりじりに散っていったのかも。とするともっと前に孵っていたのかも。

4本足は糸にぶらさがったまま。

10月14日
昨日も今日も崩れるという予報の反して秋晴れのいい天気だ。

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4本足は糸が何本かついているだけ。これでは虫も捕まえられないだろう。こころもちおなかがへこんで見える。でも写真に撮るとあまり感じられない。

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コガタコガネたちはそれぞれの網にいる。棕櫚の方のコガタコガネはきれいな網をはってある。蚊をつけておいたら、蚊もなくなっているし、蚊をつけたときにちぎった網も修復されている。

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4本足のすぐ下の柱に日向ぼっこをするようにヤモリのチビがいる。

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棕櫚のコガタの傍には大きなジョロウグモの網。その横に小さなきれいな円形の網。クモが上を向いているからギンメッキかギンナガだろう。なんせ小さいし、逆光の上に風が吹くのでよく分からないがシャッターを切った。

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ギンナガだね。それにしても素敵なかくれ帯。体長3mm。

10月16日

昨夜から雨。しかも強い雨が打ち付けている。餌台の陰にはなっているが、4本足のコガタコガネはどうしているだろうと気になっていた。朝、強くはなくなったが、雨が降っている中を見回りに行って来た。4本足のコガタコガネの姿は見えない。餌台の下まわりを見たが見当たらない。下の地面はいろんなものが落ちているので、雨の中では見つけることは出来ない。棕櫚の方のコガタコガネは定位置にじっとしている。網もきれいだ。むしろ隣のジョロウグモの方が網が大きいから、もろに雨に打たれたらしくしょんぼりしている。

オンちゃんは天井でじっとしている。
オンちゃん、お前、越冬するものだと信じていたら、越冬できないんだってね。間違えていた。まだまだクモの基礎的なことは知らないんだなぁ。天井のオンちゃんのショバは、電灯の上だから暖かいし、虫はまだまだいるから、せいぜい頑張って長生きしてね。
去年のおんちゃんがいなくなったのはショバを代えたのではなく、寿命だったのかもしれない。

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無事だった。

雨が上がったので4本足を探しに行った。いた、いた。餌台の反対側の板近く、雨を避けて。なかなか頭が良いよ。
風にぶらんぶらん。まるで枯葉が引っかかったみたいだ。死んでしまったのかなと触ってみると、思いのほか機敏にぴょんと下に。でも途中でぶらさがったまま。風に吹かれてぶらんぶらん、ぐるぐる。しばらくすれば上がるだろう。どんな風に足を使うかと興味を持って、ちょっと肌寒かったが待っていた。なかなか動かない。おぬしも強情パリだなぁ。あきらめて戻ろうとすると、クモが上り始めた。ハンディキャップなんて全然感じさせないほど、前足を使ってするすると上っていった。

10月18日
今日も雨。寒い。棕櫚の陰のコガタコガネグモは定位置にいる。隣のジョロウグモは戻った形跡はなし。雨のせいか、クモの姿がぐんとへった感じ。軒下のジョロウグモは健在だけど。

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ピンボケだけど

オンちゃんの様子を見るために椅子にのると、目の前の電気の笠に小さなクモ発見。笠と蛍光灯のリングの間を行ったりきたりしている。オオヒメグモの子供かと思っていた。しばらくして見ると、きれいな水平の円形網がはられている。ということはオオヒメグモではないな。こんな場所だから水平網しか張れなかったんだろうか。でも、ゴミグモはここで垂直網をはったなぁ。1mm足らずの小さな小さなクモだ。苦労してどうやら写真を撮った。水平円網、緑の足、まさかシロカネグモではないだろうな、といささか疑心暗鬼で先生に聞いてみた。シロカネグモの幼体だそうだ。森にはいまこのコグモたちが一杯だそうだ。へぇ~、シロカネグモって子どもで冬越しするんだ。これはうれしい。

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昨日のイエユウレイグモのチビの写真。ほんの3mm。

10月19日

台風の影響で昨夜は風雨が強かった。
朝、いつも
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