熱海の海岸、渚通りに、この街路樹がある。歯医者に通っているので、この間から紫の花がジャカランダではないかと気になっていた。市に電話をかけて聞こうと思いつつも、帰ってくると忘れてしまっていた。知人が熱海にいったついでに聞いてくれた。やはりジャカランダだった。まだ木が若いのか、紫の花で覆われてはいなかったので、私のイメージとは違っていたのだ。
ジャカランダはノーゼンカズラの仲間、紫の花は桐の花によく似ている。桐の方が産毛があり、洋花っぽい。もちろん香もいい。かつて南米に移民した日本人達は桐に似ていることからジャカランダを「桐もどき」と名づけたそうだ。ハワイでは「紫桜」とか呼んでいたそうだ。
私がジャカランダをはじめてみたのは、チュニジアだった。満開のその花を写真に撮ってある。リマでも咲き始めたばかりを撮ってきた。
ジャカランダは移植され、世界各地で見ることが出来る。とはいえ、日本ではまだめずらしい。和美さんはネパールでたくさん咲いているのを見たそうだ。パタン病院の近くだったというから、花の時期に行っていれば気がついただろう。
確か数年前浜名湖の花博覧会で、ジャカランダの並木を作ったと聞いている。熱海もその花博に協賛して、熱海で花博を開催した。市の職員から仲間を誘って行ってくれと頼まれて行った事がある。熱海のはお粗末だった。そこらへんの公園の花壇と変わらない。しかも入園料1800円、ボったくりだと大いに憤慨した。メインになるものがなんにもなかった。青いケシとか、ジャカランダとか、バオバブでも持ってきなさいよ、と言ったものだ。
もしかしてこのジャカランダ、浜名湖花博から譲られたのではなかろうか。静岡県の主催だったから。私の記憶に残っている花いっぱいのジャカランダの街路樹になったら、さぞかし素敵だろう。