10月4日
秋晴れのさわやかな一日。
とおりのジョロウグモがゆっくりと動いている。しかも規則正しく、まるでフラダンスをしているみたいだ。で、立ち止って見る。気になったのは動きだけでなく、クモの位置も気になったんだ。そう、普通は頭を下にして網の中央にいるのだが、頭が上になってい たのだ。よくよくみると、ジョロウグモ網を張っていたのだった。前足を伸ばして縦糸を掴み、ゆっくりと右に移動して、後ろ足を使って、お尻から出した糸を縦糸につけている。ある程度まで行くと、円に回るのではなく、途中で引き返して今度は左に動いていく。だから引き返したところは糸は三角になっている。おもしろいねぇ。
外出から帰ってきて見ると、クモ、いつものように下を向いて真ん中にじっとしていた。網はちゃんと張れたんだね。
10月7日
台所のレースのカーテンを洗おうとしたら、カーテンに網を這いいているクモがいる。ヒラタグモだね。洗ったらまた巣を作ってもいいからさ、ちょっとどいてね。クモを壁に逃がし、カーテンをはずした。するとカーテンの下を逃げるように歩いていく小さなクモ。だれだろう。アシダカの子どもかな。確認は出来なかったけど。カーテン住みやすいのかな。
夜、窓にヤモリも出てきた。窓枠の上から、のそりのそり、頭、胴、腕、とまるで飛行機から見る地上のようにのっそりと。すぐ下に白い小さな蛾がいる。それを狙っているのだ。一回目失敗。二回目も失敗。へたくそ!中で声を立てて笑ったら、感じたのか、姿を隠して現れなくなってしまった。ふんだ。
10月21日
昨日モズの声を聞いた。いつもより遅いかな。
天井のおんちゃん、夜になると天井からぶら下がっているのは見て取れる。でも網を張っているのかどうかはわからない。電灯の笠の上なので、網が見えないのだ。餌を撮っている様子も見えないし、とお節介おばさん、蚊を叩いたので、椅子に乗って、さらに机に乗って、おんちゃんオ前にピンセットにはさんだかを突き出した。するとおんちゃん、勢いよく蚊にとびついた。よしよし。しばらくしてみると、おんちゃん、蚊を食べて元気が出たのか盛んに網を張っている。
そこで元気なおんちゃんの姿を。
10月22日
朝、蚊を捕まえた。まだ網を撤収していなかったので、おんちゃんの前に突き出した。すると昨日と同じくぱっと捕った。それを見て、「まるでペットだね、そのクモ、それ以上大きくならないの?冬は越せるの?」とPapasanが聞く。「このクモはこれ以上大きくはならない。これでも♀だから、大きい方なんだ。越冬するかどうかはわからない。どっかに潜んでひたすら春を待つって聞いたような気もするんだけど。」
ハエがいた。生きたまま捕まえた。おんちゃんのソバに持っていったのだが、網を撤収し始めていたので、もう粘着力のある横糸がなかったらしく、ハエはつかないし、クモもあわてて天井に逃げてしまった。やれやれ、遅かりし、だね。
10月25日
電灯のカサからしおり糸を引いてぶら下がっているクモがいる。オオヒメグモかな、お尻の色がちょっと違う。メガネをかけてみると、お尻の形も違う。センショウグモみたいだ。そこでカメラの出場とあいなる。やはりセンショウグモだ。
「オオヒメだと思ったら、センショウグモだった。クモを食べるクモ として有名なんだよ」とPapasanに言うと、「人食い人種みたいなもんんだね」「形容が悪いんじゃない。人を食ったと言っても、人食いを主食としていたわけじゃないんだから」「失礼しました」「クモを襲うクモは他にもい るよ」「センショウグモの足は獲物を捕まえやすいように、刺が長いんだ」なんて話をしている。
画像をPCに取り込もうと思って来たら、ここにも上からぶら下がっているクモがいる。お尻が白いから、ギンメッキだね。