0系新幹線が今日で44年間のおつとめを終えた。高度成長期を支え、庶民の夢を乗せて走った0系新幹線。ごくろうさま。
新幹線が走ったその年、東京オリンピックもあった。ミロのヴィーナスも日本にやってきた。その年の秋、0系新幹線に乗って京都へ新婚旅行に出かけた。私も真鶴に来て44年経ったということになる。
そして明日からは12月に入る。今、何よりも心を痛めているのが12月いっぱいで11、000人の人が失業するというニュースだ。すでに失業した人も含め3万にもなるという。その人たちには家族もいるだろう。年の瀬をひかえ、正月どころではないだろう。ほんとに気が重い。
未来に夢のない話が続く。私は早晩死んでしまうのだから後のことはしらない、と言って逃げるわけにはいかない。そんな未来を残していきたくはない。未来へ向かって人々が一生懸命生きている社会を残したい。働きたくとも働けない社会なんて、政治の失策だ。政治とは、国民の生活をまず守ることが一番だろう。だからこそ、税金を払っているのだ。
党首論争などとニュースは取り上げているが、どちらにせよ、国民が安心して働ける場を確保し、生活できるようにするのが先決ではないか。失業が増えれば、悪循環になる。イギリスでは17.5%の付加価値税(消費税)を15%に引き下げた。それぞれの国が対策をとっているのに日本は無策だ。それに翻弄される国民。これでいいのか。