今日から3月。3月、弥生という言葉には春めいた感じを覚える。
山にはまだ雪は残っているが、まわりには雪の痕跡はない。
昨日、目を覚ますと雪が降っていた。しかも吹雪くようにかなりの量で。おきて外を見るとまわりも真っ白だ。地面にも積もっている。今年2度目の雪だ。
29日は陶芸の最終日、集金がある。出かけなければならない。車がスリップしては悪いので、歩いていくことにする。ダウンを着、手袋をし、毛糸の帽子をかぶり、こうもり傘を杖代わりにして、滑らないように車のわだちの跡をたどりながら、だから必然的に遠回り、歩いていった。教室は来たのは3人。さすが若い人たちだけ。予報では、雪も雨も止むと言っていたので、遅くまでてもいい。
若い人が新しく水ヒを使ってもいいかと聞いた。「いいですよ、外の倉庫に使いかけのがあるから、それから使ってください」と言うと、粘土を持ってきた。それから時間をかけて粘土をこねている。「水ヒは使う人が多いからそんなに硬くなっているはずはないのにね、だったら新しい粘土を使ってもいいですよ」と言ったが、彼女は頑張って練っていた。「あんまり練るとばさばさになっちゃうから、古いのは慣れている人に練ってもらうことにして、新しいのを使いなさい」と言うと新しい粘土を持ってきたが、「これもこちこちです」という。触るとと確かにコチコチだ。そこではっと気がついた。粘土、凍っているのではないか。外の倉庫は金属板だから粘土が凍ってしまったのだ。これじゃ~、ちっとやそっとでは柔らかくならない。こんなの30年近い八芸会の歴史で初めて。
ならと、室内においてあった粘土をあけてみた。同じく水ヒ。こちらは柔らかい。「こっちを使って」
他の粘土を調べることはしなかったが、おそらく外の倉庫の他の粘土も凍っているだろう。驚き!