びしょびしょになってカポが来た。とっておいた肉が古くなってしまうので、ハシボソに投げてやったのだが、ハシボソは枝から降りてこようとしない。そのうち、下で肉を拾っているカラスに気がついた。のぞいてみると、どうもハシブトのようだ。そこで「カポ!」と呼ぶと、フェンスに飛び上がってきた。やっぱりカポだ。びしょぬれだが、やはりハシボソよりは大きい。肉をほうばると、すいと竹やぶに、「カポ!」と呼ぶとまた戻ってきた。お前が来るんなら、用意しておいたんだが、来ないから在庫がなくなっちゃったよ、と言いながら犬用の肉もやってしまった。いっぱい食べて、駅のほうに飛んでいった。専祖畑の方にはハシボソの集団がいるから、避けて行ったのかも。
犬の狂犬病予防注射の日。13時20分から役場駐車場。老犬2匹、しかもコリーだから大きいし重い。ゴータマは階段を上がれるが、パスカルは上がれない。雨の中、二人がかりで何とか上げようとしたのだが、頑としてあがろうとしない。仕方がないので、下に降りる方法を選んだ。犬たちは下に降りるほうがいいのだが、私が滑りそうで怖い。杖をつきつき、壁に捕まりながらびしょびしょになって降りていく。どうやら車に2匹乗せることが出来た。階段を上るのはしんどいので、回り道して、家に帰る。
やれやれ、これで1年、大丈夫だ。
夜、フーナが出てきた。フーナとはヤモリのことである。やっとお目覚め。
蛍光灯の笠の下のイエオニグモは脱皮したみたいだ。殻がぶらさがっている。ここ3晩、網を張っていない。じっとしている。