放射能の影響で地元のお茶が手に入らなくなって、あちこちのお茶を試している。
すると水俣のお茶を頂いた。NHKの番組で紹介されていた、チャチャネットの水俣の若手のお茶生産者から取り寄せたと言って。完全無農薬、ということだ。美味しかった。水俣のお茶かぁ~、なら相思社が扱っているかもしれない。相思社が扱っていれば、ささやかな協力になる。そこで相思社を検索した。相思社もお茶を扱っていた。これはいい。さっそく申し込んだ。
相思社は一般財団法人の水俣病センターである。詳しくは↓のHPを。相思社の説明も、水俣病の説明もある。
私もささやかながら、ずっと水俣病被害者を支援し続けてきた。だから相思社が出来たときから関わっていたのだが、被害者の知人たちもみな故人になってしまい、だんだん遠ざかり、長らく、ご無沙汰してしまっていた。とはいえ、数年前だが、東京で開かれた展示会には出かけている。水俣を忘れることはない。
私の住むここもみかんとお茶の産地なのだが、放射能の影響で、去年は廃棄処分に、今年は自粛で、手に入らない旨を書いて。
それが届いた。水俣病は汚染された食物を食べたことから始まっている。だから食で被害が出ない社会を目指して、安全な食品を生産しているのだと、手紙に書いてあった。お茶を通して相思社を思い出していただけてうれしい、とも。
さっそく淹れてみた。美味しい。さらに、人の温もりも加わって。