憲法記念日、毎年日本国憲法前文を声をあげて読む。そして感激を新たにする。しかし今年は違う。読みながら、涙があふれてやまない。
基本的に、私たちは憲法によって保護されている。
その憲法を改悪しようとする勢力がのさばってきている。まずは96条を変え、3分の2を半数にし、ハードルを下げ、その勢いで、9条2を変え、自衛隊を国防軍にし、戦争のできる国にしようとしている。
9条の問題はマスコミでも取り上げられているが、改憲の内容を読むと、それに隠れて狙われているのが、人権、そして憲法と一緒にもたらされた国民の権利、表現の自由、言論の自由、思想信条の自由、等々・・それらが危うくなってきている。戦前へ逆戻りだ。それでいいのか。いま、私たちが普通に暮らしていられる自由が根底からひっくり返されることになるのだ。戦中は子どもだったとはいえ、窮屈な時代を知っている。 未だ肌で覚えている。
自民党初め改憲を支持している人たちは、その時代を知らないか、その時代にいい思いをした人たちなのだろう。いい思いをした人たちはごくごくわずか。
多くの政治に関心を持たない世代、君たちがのほほんとしていると、つらい思いをするのは他ならぬ君たちと君たちの家族、そして子孫なのだよ。