数年前、パリ・バガテルのバラの品評会で、「サハラ」という名の黄色いバラが出ていたと知人から聞いてはいた。初めてお目にかかった。デザート・ピースに似ている。
3日続けて外出したら、さすがに疲れた。
水曜日は陶芸。
木曜日は小田原に買い物ついでに床屋に行ってきた。買い物はEPO。地下にあるマルサンで豆類を買った。ここのご夫妻とはEPOができる前の、あの細い路地のようなところにあった店の時代からの付き合いである。「ここんちのシャーミーは確か高知産だったよね」「もうそれ一つしか残ってないけど」「いえいえ、今日買うんじゃないの。土佐に行くから、探してこようと思ってさ」「土佐?私たちも秋に行くけど、どういうルートで行くの?」そんなことから、四国の情報交換で盛り上がった。
通り道でレモンを買った。キューブに冷凍してあるんだが、この夏、足りそうもないので、多めに買い込んだ。おまけに甘夏をくれたので、スカッシュにしてみた。実をほぐして、砂糖をたっぷりふりかけておくだけ。長期保存にはこれをちょっと煮ておくと、発酵しない。水割り、炭酸割り、OK。
バガテルの開花情報を見ると、お待たせしました。見ごろになりました、と書いてある。そして、ここは雨にもかかわらず、河津は明日は晴れだと予報されている。来週はまた天気は悪そう。てなことで、3日連続の外出はきついが、じゃ~出かけるか。花は待ってくれないから。初めは電車で行こう、と時刻表を調べた。バラだからデジカメでいい。夜のうちに、バッテリーを確認し、1眼レフを2台、机の上に出しておいた。
金曜日。朝、ここの空は曇っている。予報、信用しても大丈夫かな。起きてきたpapasanが、やはり車で行こうと、言う。そりゃ~、車の方が荷物を持たなくてもいいからラクだけど、最近、車で遠出をすることがないから、大丈夫かと念を押す。河津までは2時間はかかる。しかし、遠出もいいかもしれない。行ってみよう。
1年ぶりの伊豆の海はきれいだった。海のそばの私たちでも、きれいだと思うから、海のない所の人は感激するだろうね。山も緑で美しい。特に花をつけた椎の木の鮮やかな黄緑が、山のそこかしこにあふれんばかりに光ってきれいだ。予報通り、空は晴れて、暑いくらいだ。
バッグからカメラを出した。1台はpapasanに貸すために28~105のレンズと替えた。そしてそのカメラについていたロングを私のカメラにつけて、まず入り口のプチ・トリアノンを撮った。うん?ピントが合わない。どうしたんだろう。見るとMFになっている。AFに変え、もう一度、ピントを合わせた。そして確認。やはりロングと間違えてマクロを持ってきてしまったのだ。またやっちゃたんだ。がっくり。昨夜のうちに用意したにもかかわらず。う~ん、癪だ。自分に腹を立てている。
papasanのカメラから28~105のレンズを外し、私のカメラに付け替えた。そしてpapasanにはコンデジを貸した。「バラを見たら、ゆっくり休んでいてね」
マリー・アントワネット
ここからは私は1人、毎度のことながらバラとおしゃべりしながら、1時間以上は戻ってこない。
バラはここのところの暖かさで、一気に花を咲かせたようだ。盛りを過ぎたものも多かった。毎年月末に来ているから、いつもよりは早いのだが。もっともバラも個体差がある、black teaは未だ蕾の状態だった。遅咲きはもう少し後になるのだろう。会いそこなったおなじみさんも多い。でも、みんな、きれいだよ。今年も会えてうれしいよ。
腰が痛いと中腰になるのは敬遠しているのだが、現金なもので、こんなときは平気で中腰になったり、しゃがんだり、とにかく歩きまわる。もうすこし常連さんを探そうと思ったが、切り上げてpapasanのところに戻ると、1時間20分経った、と言った。とたん腰が痛くなってきた。