新茶が届いた。久しぶりの地元の新茶である。東北大震災から2年、福島原発からの放射能汚染で、原発から300km離れたここでも汚染され、手間暇かけて栽培されたお茶は廃棄処分になり、お茶の木は切りつめられた。翌年も放射能の影響はなくならず、再び栽培農家はお茶の木を切りつめて、汚染を減らす努力をしてきた。そして今年、ようやく出荷できる運びとなった。お茶にしてみれば予期せぬ災難。お茶の木も農家も苦労した。もちろん原発事故が起これば、この位なことは起こると識者は訴えていたが、多くの人は耳を貸さなかった。地震は天災だが、放射能汚染は人災だ。
さっそく淹れて飲んでみた。今年の天候のせいか、香りはいまひとつ。でもね、一生懸命生きようと、若芽を出したお茶に敬意を払って、美味しく頂くよ。