夕方、息子が珍しい現象が見られるよ、と手招きした。コンデジを持って後についていくと、隣の庭を指して、どうもジハチのようだけど、と言った。隣の庭はまるで虫が出た後のように、無数の小さな穴が開いている。昼間、ハチの羽音で気がついたのだという。よく見ると、ミツバチに似た小さなハチの姿が見える。
「なんだろう?」「ジバチじゃないの?」「ジバチっていうのはクロススメバチのことだから違うよ」
薄暗いし、コンデジだからハチまでは撮れなかったが、穴だけは撮った。
ネットで調べてみるよ。
調べるとすぐわかった。ハチの名はケアシハナバチの仲間。土の中で花粉団子に卵を産み付けるので、羽化して穴をあけて出てきたようだ。それにしてもおびただしい数。ほんと、こんな現象初めて見た。
シロスジケアシハナバチの写真はたくさんあった。
だけど、我が家の庭には発生した跡はない。隣は平地で日当たりもいい、引き換え我が家は起伏があり、木が生い茂っているので、日当たりも悪い。羽化には温度が必要なのかも。
◇7月23日(火)
午前中隣の庭をのぞいた。ハチがぶんぶん舞っている。動きが激しいし、小さいので写真に撮るのは難しい。一匹、手に入れたいと思ったが、虫網はないしフェンスを越えなければ隣の庭に入れないし、外に出てぐるっと回っていくのは面倒だし、あきらめた。あんなにハチが舞っているところを見ると、あの穴はハチの巣なんだろうか。
生態がしりたいものだ。
望遠をつけ、ハチのいそうなところを、見当をつけてシャッターを切った。なんとかハチの姿をとらえた。ひげは長くない。シロスジかなぁ。縞は黄色く見えるけど。