鼻が悪いと言っている割には意外と鼻がいい。そこはかとなく香っている香りに気が付くのだから。歩きながら、はて今どき香っている花があるのだろうか、といいながらあたりを見回しているのが常。色づいた桜の葉が、紅葉もきれいだが、いい香りだ。
下から荷物をもってえっちらおっちら階段を上ってくると、ふとフェンスの向こうに咲いている花に目が行った。あれ?山茶花、いや違う、これはお茶の花だ。久しく見たことはなかったが、そういえばお茶の木があったっけ。お茶の木、よく、生き残っていたなぁ。強くはないがそこはかとなく香る。
穏やかな自然界とは裏腹に、現実は血なまぐさい事件が多発している。防衛費の拡大、外圧もあり、予測はしていたが、とうとう来たかぁ、とショック。
あ~、先が短くてよかったな、戦時戦後を子孫に味わせたくなかったんだけどな。