ベッドが広いので、真ん中に私、左側の掛け布団の上にベリーズ、右側にガーナ、全員でこれっきり、寂しくなったものだ、と言いながら、左手でベリーズの頭を撫ぜ、右手でガーナにいいこいいこする、家族はこれだけ。その3角形の一角が崩れた。ベリーズの姿が見えなくなったのである。ガーナとベリーズは同じ生まれ、ベリーズはメスだから、オスのガーナよりは長生きするだろうと思っていた。
二、三日前、寿司を買ってきたので、いつものように、マグロを一切れ、ベリーズにやろうと、呼んだのだけど、来なかったので、私が全部平らげた。
ベリーズが庭の隅にあるコンポスターの上に座って、我が家を見つめていた。こんな姿珍しいことじゃない。いつものように窓からスズメたちにしシフォンを投げているのをベリーズは眺めていた。心情的なことを言えば、住みなれた我が家に別れをつけるためにじっと見ていたのかも。そして私がシフォンを投げるのを待っていたのかもしれない。以来、ベリーズの姿は見えなくなった。
役場から処分寸前の子猫を2匹引き取ってきた。それがガーナとベリーズ。8月1日が来れば12年になったのだが。でも幸せなニャン生だったと思ってる。
肋骨が痛い。カロナールを飲んでいるがなかなか痛みが取れない。