水曜日は本焼をした。先週、本焼をしたのだが、途中、と言っても上は1200度を越えていたから、あと1,2時間で終わるところを、ガス欠で、やむなく中止。今日はその作品の焼き直しである。私はこの窯で長いこと本焼をしたことがなかったので、気にして連休が始まる前から担当にガスを頼んでおいたのだが、話が通じなかったらしく、ガスは満タンではなかった。で、ガス欠、焼成は中止となったのだった。でも、物は考えようだ。ガス欠なんて経験したことがないから、ガス欠だとどういうことになるということが実際に分かってよかったんだ。ガス欠経験者の先輩がいたから、ガス欠だと即座に分かったが、私たちだけだったら、なんでだろうと悩んだところだ。これを轍として、と、ガス欠の状態をどうしたら把握できるのか、業者に問い合わせた。焼成を中断しては私たちの労力も無駄だが、ガスも無駄だ。この窯を入れてから21年になる。いまさらだが、知らないことは知っておくほうがいい。基本的なことは抑えておきたい。
すると素人ではガスの状態は判断できないという返事。使えるガスの量を聞くと、100?だそうだ。焼成記録のノートを見ると、本焼1回で、12~13?ぐらい使っている。素焼きは4~5?。計算上では5回ぐらい使えそうだが、このガスは中圧なので、圧が下がるとガスがあっても、温度が上がらなくなる。そこで、月に一度は見回ってくれるように頼んだ。そしてこちら側も本焼をするときは確認の電話をすることを約束した。
8時半には火をつけたいので、職員といっしょにセンターに入った。そのために5時半に起きた。そんなに早く起きる必要はないのだが、本焼の日は日ごろの寝坊助も緊張しているらしい。だから疲れた。水曜日はもちろんだが、今日も疲れを引きずっている。やっぱ年だねぇ。先週、あぶりをしてあるから今日は圧を上げてずんずん温度を上げた。
この窯は下と上の温度差が大きい。その差を少なくして、下が1230度以上にしたいのだが、これに時間がかかる。時間をかければ上がることは分かっているのだが、センターは10時間という時間の制限がある。だから早めに出てきているのだ。私の窯は灯油なので、焼成そのものは同じだが、ガスの扱いに慣れていない。また窯の性格も一台一台違う。どんな風に焼けたか、どこがよかったか、わるかったか、窯入れのとき、一段ずつ全部写真に撮ってある。窯だしのときも全部写真を撮って、どこに何を入れたら効果的か判断材料にする予定。言ってみればデータ作りだ。来週、出すのがたのしみ。うん、私もこれからまじめに焼くよ。
雨が降り始めたので、冷蔵庫の掃除をした。消臭剤も入れた。冷蔵庫は3台ある。やったのは1個なんだけど。全部中を出して、せっせと磨いたら爪の間をはがしてしまったらしく、痛い。やれやれ。