日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

北海道のみなさま、おめでとうございました。

2006-10-26 23:05:41 | スポーツ
野球の日本シリーズで、「北海道日本ハムファイターズ」が優勝した。
北海道のみなさま、おめでとうございました。
本来なら「ファイターズファンのみなさま」なのでしょうけど、あえて「北海道のみなさま」と言いたい。

昨年、日本一になったのは「千葉ロッテマリーンズ」だった。
記憶間違いでなければ、マリーンズの応援には「鳴り物」と呼ばれるラッパなどの応援が禁止されていたと思う。
だから、マリーンズファンは球場で精一杯の声を出し、球場が揺れんばかりの応援をしていたはずだ。
同じような風景が、今年の札幌で見ることが出来た。
今年パ・リーグのプレーオフに進出したのは、ファイターズ、ライオンズ、ホークスだった。
ライオンズの本拠地・所沢を地方と言っていいのか分からないが、いわゆる「地方」の球団が、ここ数年結果を出してきた。
そして、どの球団も地元にシッカリ根付いて、地元ファンの力強い後押しで「日本一」になっている。

セ・リーグのように、ある特定球団がリーグを引っ張るということがなかった分、全国人気で観客動員、ファンの拡大が出来なかった。
それが、パリーグの人気薄となったように長い間言われていたと思うのだが、それを打開する方策が、地元ファンをシッカリつくることだった。
むしろ、特定球団がリーグを引っ張ることがなかったことが、今のファイターズやホークス、マリーンズなどの人気に繋がっているように感じる。
一見地味で、即効性がないように思われる方法だが、その実とても強力で効果的な方法だったようだ。
スター選手を集めてつくられる全国規模の人気チームよりも、ファンというスタジアムの演出家と一緒になって創りあげる「スタジアム・ドラマ」の方が、今という時代にあっているのだろう。

もう一つ感じることがある。
それは、日本のスポーツの楽しみ方が変わり始めたかもしれない、ということだ。
以前、ある調査では「スポーツ観戦は好きだが、テレビ観戦が主」という人たちが70%以上あった。
それが、地方で野球やサッカーのようにプロスポーツや、ラグビーのトップリーグなど、日本でもトップクラスのスポーツが身近にみられるようになったことで、それまでスポーツそのものに縁がなかった人たちが、興味を持ち、スタジアムに足を運ぶようになったのだ。
下手な行政主導の「余暇提案」等よりも、遥かに経済的効果もあり、地方が元気になる要素がいっぱいあるハズだ。
スポーツの持つ力は、もっとイロイロなモノがあるように考える。
それが、地方を元気づけるのではないだろうか?