日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

自動車メーカーはどんな広告を打つのか?-飲酒運転-

2006-10-19 21:32:21 | CMウォッチ
先日、キリンビールのテレビCMの最後に出るテロップ「飲酒運転は法律で禁止されています」という内容のエントリをした。
今週に入って、キリンだけではなくアサヒがビールのテレビCMの最後に同様のテロップが出されるようになってきた。
サントリーは、「オールド」等洋酒のテレビCMの最後。
これで、お酒を造るメーカー各社が「飲酒運転禁止」を訴えることになった。

となると、気になるのは自動車メーカーの反応だ。
バイクや自転車なども、お酒を飲んで運転をすれば「飲酒運転」なのだと思うのだが、社会的影響力が強く、テレビや新聞。チラシなどで積極的な販売活動をしているのが、自動車メーカーなので、どうしても「飲酒運転禁止」キャンペーンの中心となるだろう。

だいぶ前、ボルボは「私たちの自動車は、公害を出しています」という内容の見出しの新聞広告を打ったことがある。
とてもセンセーショナルなキャッチコピーだったのだが、よくよく広告を読むと「だから、環境に優しいクルマづくりを目指しています。まだまだですが・・・」という一種の「環境企業へ生まれ変わる」という宣言をした広告だった。
今現在ボルボを、自動車メーカーでありながら環境企業として、どれだけ社会認識されているのか分かりかねるが、当時としては、とても興味深い広告でありボルボという企業姿勢が感じられるモノだった。

業界をリードするエクセレントカンパニー「トヨタ」が、一体どんな動きを見せるのだろうか?
日産や三菱自動車は、「飲酒運転を防止するシステム」は技術的に可能だという趣旨のコメントが、以前新聞に掲載されていた。

果たして「飲酒運転がまねく悲劇を技術で解決し、人と環境に優しい企業」という広告を打つ、最初の企業はどこだろう?