日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

興味深い女子高校生の会話

2007-10-19 21:52:07 | アラカルト
時折、考え事をするためにファミリーレストランを利用している。
ランチタイムや週末などを除けば、比較的ゆったりとした席で静かに考え事ができる空間でもある。
実際、ノートPCを持ち込み仕事をしているサラリーマンの姿を、普通に見かける。
考え事を書き留めたりするのに夢中になり、夕方近くまで過ごしてしまうこともあるのだが、そんな時には大体部活帰りの高校生たちと一緒になったりする。

男子の場合、話題が部活のコトとか学校の出来事など、比較的プライベートに近い内容が多いようなのだが、女子の場合テレビ番組の批評から、雑誌に掲載されているメイクアップテクニック、彼氏のコトなどバラエティに富んでいる。
そればかりか、彼女たちの話はよく飛ぶ。
ついさっきまで、テレビドラマの話をしていたかと思っていると、いきなり福田総理の話になっていたりする。
そんな場面に、先日も出くわした。

「私たちが、こんだけの人数でココに座るとうるさくない(語尾上げ)」と、言いながら6、7人の女子高校生たちが、つい立を隔てて私の席の隣に座った。
「亀田ってさ~、周りの大人が悪いよね~」という話から始まり、
「それにさ~、マスコミが勝手に持ち上げておきながら、今じゃ批判って言うのもおかしくない(語尾上げ)」、
「でもさ~、私たちの知っていることって、そのマスコミ情報じゃん。自分たちの都合ばっかやってて、何を信じて良いのか分からなくさせているよね」
などと話している。
彼女たちなりに、(案外)シッカリとしたメディア・リテラシー力を持っているではないか?

感心しながら自分の考え事をまとめていたら、突然話が飛んで「テロ特措法ってさ~、説明聞いてもわかんないよね(語尾上げ)」ということを、話しているではないか!?
「エ、エ、エッ、そんなことにも女子高校生が、興味あるの????」とやや訝しく思いながら彼女たちの会話を聞いていると、新聞やニュース番組をシッカリ読んでいるようなのだ。

彼女たちは、市内の有名進学校の生徒たちではない。
ごくごく普通の高校生なのだ。
時折飛ぶ話には、ファッションのことやメイク法など「いかにも今時の女子高校生」という話だってしている。
ファミレスで、たわいもない話をしているのだがその話題性・社会性の豊かさには興味を覚えたし、疲れ果て、亀田親子とプロ野球(主にセリーグ)かゴルフの話題中心のオジサンよりも、メディア・リテラシーをシッカリもっていて、自分の考えをまとめ・話せる力があるのではないか?と、感じた。

もし時間があれば、平日夕方のファミレスでの女子高校生の会話に耳を傾けて欲しい。
意外な発見があると思う。