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無駄遣い内閣だった?安倍内閣

2007-10-16 21:45:36 | 徒然
毎日新聞のWEBサイトに、美しい国づくり:企画会議に4900万円…2回で解散という記事が掲載されている。
「安倍内閣が、無駄遣いをしていた」と言い切るには、乱暴かもしれない。
だが、わずか2回しか開かれていない会議に4900万円という額は、普通では考えられない。
1回当たり2450万円という計算になる。
しかも、人件費1600万、事務所費3100万、通信・交通費200万で、主な実績が1回行ったアンケートだけ。

一般企業の場合、新規プロジェクトのために新しい事務所を借りることはしないだろう。
文房具やコピー用紙などの消耗品購入、コピー機などのリース料を考えても、普通の額ではない。
そのための人材を、雇用することも無い。
有識者に対しては、それなりの「謝礼」を出すことはあるとは思うが、それにしても余りにも高額な経費だ。
1回行われたアンケートにしても、事務所スタッフが様々な方法で自らが行ったわけではないだろう。
D通とかH堂といった、広告代理店→リサーチ会社に丸投げアンケートだったのではないだろうか?
今では、インターネットや(自動)電話アンケートなど、比較的安上がりにできるアンケート方法もある。
だが、この経費の使い方を見る限り広告代理店→リサーチ会社丸投げの、高額なアンケートだったのではないか?と想像できるのだ。

安倍さんは、在任中しきりに「美しい国」という言葉を使っていた。
その実態は、生活・地域などの格差が広がり、「勝ち組・負け組」という乱暴な2極化社会を加速させただけだった。
安倍さんの言っていた「美しい国」は、先祖帰りしたような家族制度だったり、個人の価値観よりも社会(といっても政府)の価値観を押し付けるような印象しかなかった。
その為に4900万円も投入され、たいした実績もないまま解散というのは、単なる無駄遣いでしかない。

他にも、似たような政策企画会議や諮問委員会などが複数あったような記憶があるのだが、(一般生活者の金銭感覚からすれば)膨大な経費を使い、目立った実績を残すことなくウヤムヤのうちに解散しているのではないだろうか?
これが、私たちの税金だとすると・・・年金の原資確保のため消費税の値上げが必要といわれても、納得はいかない。
この程度では、年金や介護医療保険の補填にもならないと、開き直るような政治家さんもいるのかも知れないが・・・。
口に出さなくても、そう思っている政治家や官僚はいるような気がするのだ。