日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

政治家と庶民の感覚

2007-10-10 22:13:41 | 徒然
今日、夕方のテレビニュースで国会の様子が取り上げられていた。
連日のように、国会のニュースが取り上げられるようになったのは、いわゆる「ねじれ国会」だからだろう。
その中で福田さんと岡田さんのやり取りの中で、気になることがあった。

民主党の岡田さんは、環境問題について追及していた時だった。
その答弁で、福田さんは「大量生産・大量消費という生活を改めていかなくてはいけない」と言ったり、「(地球温暖化ガス半減は)後40年後のことですよ」と言い放ったりしていた。
この答弁を聞いて「福田さん、チョッとズレていない?」と、感じた方はいないだろうか?

確かに現在「MOTTAINAI」という考えや、リサイクル、レジ袋の有料化などが起きるというのは「大量生産・大量消費」というコトにもなるのかも知れないが、生活者の多くは「大量生産・大量消費」という感覚でモノを購入していないのではないだろうか?
もし「大量生産・大量消費」が現実としてあるのなら、小売の前年比割れと言うことは無いだろう。
むしろ「大量消費化」されているのは、人なのではないだろうか?
リストラと言う企業の都合で、職場を追われる人。
非正社員の増加やインターネット難民と言う言葉に象徴されるような、企業にとっての都合の良い雇用形態の一般化などだ。
そんな社会状況で「商品の大量消費」と言うコト自体、難しいのではないだろうか?

また、先日新聞各紙に「環境税導入についての意識調査」が掲載されていた。
この調査では、約4割の人が「環境税導入」に好意的だ。
もちろん「環境税といっても、何に使われるのか分からない」という意見もあるのだが、それでも、90%以上の人たちは「環境問題に対しての関心度」は高い。
この意識調査を実施し、発表したのは内閣府である。

「福田さんの」と言うべきなのか、「政治家の」と言うべきなのか分からないのだが、様々な面で「感覚のズレ」というモノを感じる答弁だった。
反面、政治資金作りにはとても熱心だ。
領収書の書き換えなどは、当たり前。
同一領収書の使いまわしや、問題のある会社からの高額寄付を受けていたりする。
この人たちが「国民のみなさま」と、いくら国会や選挙と言う場所で言われても、それは「耳障りの良い、その場しのぎ」だと思っている生活者が多いのではないだろうか?

政治家のズレ感、なんとかならないモノだろうか?