日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今年の冬は、「節約・エコ暖房」

2009-11-03 21:38:10 | トレンド
昨日は関西、今日は東京で「木枯らし1号」が吹いた。
そして、先々週あたりから、通販の冬カタログが我が家に届くようになってきた。
通販カタログを眺めていると、昨年と違うキーワードが目立つことに気が付いた。
それは「節約」というコトバ。
それは、ユニクロのヒット商品「ヒートテック」系のような機能性衣料品モノだけではなく、暖房器具や寝具などにも見られる。

その顕著な例が「電気(や灯油)を使わず、暖かい」というコトバだろう。
寝具や室内履き、座布団などの商品のコピーで見られる。
もちろん、一昨年あたりから人気の「湯たんぽ」なども人気で、種類も多くなってきている。
「電気や灯油を使わず、繰り返し使える」というのが、共通するポイントだといえる。
どのようなモノかと言えば、お風呂の残り湯で温める湯たんぽだとか、アルミシートで熱を逃さないキルトマットといった商品だ。
どれだけ、効率よく節約しながら暖房・保温するのか?というのが、商品の売りとなっている。

これらのキャッチコピーは、昨年、一昨年もあったが、今年目を引くのが「体温で暖め、熱をのがなさい」という商品だろう。
確かに「体温で暖め」れば、電気も灯油も使うことなく、暖めることができ、当然のコトながら繰り返し使える。
熱源が自分の体なので、低温やけどなどの心配もない。
そんな商品が、目立つのだ。

もちろん、電気や灯油を使わないというコトは、エコというコトにもなる。
「お財布にやさしい、地球にもやさしい暖房グッズ」が、この冬のトレンドというコトとになるのだろう。

このような商品を見ていると、実は「技術的進歩」というモノも感じる。
「アルミシート」などは、最近発売された商品ではない。
他にも、アウトドアウェアに使われてきた繊維技術を、日常衣料だけではなく下着のようなモノにまでに使うようになっている。
アルミシートやアウトドアウェア向けに開発されてきた繊維技術を、これまでとは思いもよらなかった商品と組み合わせることで、新しい「節約・エコ暖房商品」となっているのだ。

もちろん、このような「節約・エコ暖房商品」で、冬を乗り切ることは出来ない。
注目したいのは、意外な組み合わせが「節約・エコ暖房商品」を作り、そのような商品を上手に使って「節約・エコ生活」という提案がされているということだ。