日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

便利さと引き換えに失っているモノ

2009-11-11 20:46:43 | アラカルト
時折見る「爆笑問題のニッポンの教養」
昨夜は、国立国会図書館の館長さんだった。

現在国立国会図書館は、蔵書の電子デジタルデータ化を進めているという。
デジタル化されることで、地方に居ても国会図書館にアクセスし、検索をすれば、読みたい本が即座に読めるコトになるという。
このデジタル化が進めば、実際手にとって読めないような本も自宅で読めるようになるかも知れない・・・という期待がある。
それはそれで、楽しみなコトだ。

ただ、便利になる反面便利過ぎて、失ってしまうモノもあるのでは?という不安にかられてしまった。
それが、番組内容にある「対戦内容」だった。
インターネットの普及で、調べモノは格段に速くラクになった。
私も、こうやってブログを書きながら、同時に調べモノをすることが度々ある。
まして、記事の内容を確認したり古い出典先を確認したりするには、ネットはとても便利だ。
瞬く間に、必要な情報をピックアップしてくれる。

でも、その生活に慣れてしまうコトに、不安を感じないわけではない。
便利だからこそ、失ってしまうモノがあるのでは?という、不安だ。
そして、見落としてしまったかも知れないモノ・コト・情報から拡がる発想があったのではないか?という、不安と言ってもよいかも知れない。

最近感じることの一つに、「マニュアル化」と言うコトがある。
「マニュアル化」することで、効率化やサービスの均一化が計られると言うメリットがある。
ファーストフード店など行けば、それを実感できるはずだ。
最近では接客の笑顔までマニュアル化されているの?と、思ってしまうコトもあるほどだ。
逆にいえば、一生懸命考え・工夫するコトなく、同一のサービスを提供できると言うコトにもなる。

最近では、あえてマニュアルに頼るコトを止める動きもあるようだが・・・。
あえて「マニュアルに頼らない」と言うのは、様々な無駄が発生するコトになるが、その分、遊びや創造性を身につけるコトになるのでは?と、思うのだ。
そしてそれらは、今の日本が失いかけているモノなのでは?
便利さと引き換えに、思考力や創造性を失ってしまうのであれば、チョッと立ち止まって考えても良いのかも知れない・・・と、思うのだった。