日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地方の反乱?それとも・・・

2009-11-17 22:11:36 | 徒然
毎日新聞のWEBサイトに、北陸新幹線:新潟県、負担金支払い協定破棄…機構側に通告と言う記事が掲載されていた。
Yahooのトピックスでも扱われたニュースなので、ご覧になられた方も多いと思う。

北陸新幹線の負担金支払いについて、以前から新潟県は「工事内容の内訳や明細を見せてくれ」と話していた。
その理由は、当初の金額よりも増額されていたためだ。
このような話を受け、大阪の橋下知事などは「ぼったくりバーよりも酷い」と話、話題となった。

確かに、新潟県知事さんの言うことは分る。
「工事費用が増えましたから、負担金を増額します。では、よろしく」では、納得できないだろう。
企業であれば、その内訳なり理由なりを示してもらわなくては、先に進むような話ではない。
ならば、何故負担金が増額することになったのか、その理由を示し、キチンと説明をすれば問題解決の一歩となるはずなのに、何故国交省は説明しないのだろう?
そのことに、まず疑問を感じてしまう。

もう一つ思うコトは、先週から始まった「行政刷新会議」での「事業仕分け」で、次々と明らかになってきた、 日本の交通行政(と言うのだろうか?)の問題点だ。
これまで何かと問題視されてきたのは「無駄な高速道路や橋」だったのだが、最近ではそれに「空港建設」が加わり、昨日は「港湾整備」もズサンな計画の基に造られていることが分ってきた。
おそらく、全国で心待ちにされているであろう「整備新幹線」も同じような道を辿るのではないだろうか?と言う、気がしてきた。

「無駄」といわれる高速道路や橋、空港建設や港湾整備を見るたびに思うコトの一つに、「地方も都市部も目指すことが同じ」と言うコトだ。
「高速道路や空港を建設したり、港湾整備さえすれば、地方も都市部と同じように人・モノ・金が集まり、活性化する」と言う、考えばかりが先行し、そこに利権や権力が集まってしまった結果、「日本全体のヴィジョン」がなくなってしまったような気がするのだ。
地方にそのような施設・整備がいらないと言うのではなく、その地方に合ったサイズと言うモノを考えずに、身の丈以上のモノを造ってしまった結果、地方もその負担に喘いでいるという気がするのだ。

それには、国のヴィジョンのなさと言う問題だけではなく、地方行政にも問題があるのではないだろうか?
それは、私たち生活者の問題でもあると思う。