日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

身近にあった「補助金事業」-J-Start-

2009-11-28 14:50:18 | 徒然
昨日、1日仕事を休んで病院に行ってきた。
と言っても、今懸念されている「新型インフルエンザ」に罹ったというわけではない。
実は「乳がん検診」に行ってきたのだ。

女性の40~60歳までのがん患者で一番多いのが、実は乳がんだと言う統計がある。
だからこそ、早期発見ができる乳がん検診は、とても重要と言うコトになる。
しかし、理解はしていても「仕事や家事で忙しい」という理由で、受診されない人が多いのではないだろうか?
今回初めて受診をして、「忙しい」を理由に受診しないのは、理由にならない!と、実感した(乳がんが発見されたわけでは、ありません)。

受診しているとき、「J-Startプログラムに参加しませんか?」と、担当医から勧められた(サイトを開くと、音声が流れるので注意)。
対象となるのは40代の女性(私の場合は、ギリギリセーフ)。
過去乳がんになった事が無い、授乳中ではない、豊胸手術をしていないなど、いくつかの条件をクリアしていれば、プログラムに参加できる。
このプログラムの目的は、現在一般的になっている「マンモグラフィー」だけの検査では、見落としてしまう可能性のある乳がんを見つけるため「エコー検査の併用効果」を検証するためのモノだという。

この「J-Start」を実施しているのは、NPO法人「日本臨床研究支援ユニット(J-CRSU)」と言うトコロ。
案内文には「厚生労働科学研究費補助金(第3次対がん総合戦略研究事業)」とある。
確かに、このような実験調査を実施するためには、多くのサンプルが必要となる。
それだけではなく、その費用も膨大になるはずだ。
だからこそ、補助金が必要となる、と言うコトも十分理解できる。

そして、先日のノーベル賞受賞科学者の皆さんたちの言いたかったことは、こんなことだったのでは?と、思ったのだ。
スーパーコンピューターを作るのが目的ではなく、スーパーコンピューターを使って、科学技術を(飛躍的に)伸ばしていきたい、と言う思いがあったのではないだろうか?

今回の行政刷新会議「事業仕分け」の目的は、単なる予算の削減ではなく「何を目的としているのか?」というコトを、補助金を受ける側に対して明確にさせ、意識付けた上で「本当に必要なのか・否か」と言うコトを問いただすキッカケだったのではないだろうか?