日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

インフルエンザ対策ビジネス

2009-11-08 20:54:23 | トレンド
テレビCMを見ていると、「インフルエンザ対策ビジネス」だと感じるモノがある。
マスクや手洗い用アルコールといったモノも、「インフルエンザ対策ビジネス」だともいえるのだが、それ以外にも空気清浄器などがある。
最近のテレビCMを見ると単なる「空気清浄器」ではなく、ウィルスを90%以上殺菌・除菌というモノもあり、「空気を洗う」という感じだ。
中にはあえて「空気清浄機」という表現で、他社との違いを出しているメーカーもある。
「器」と「機」を並べて見ると、何となく「機」のほうが「強力殺菌・除菌」という気がするのは私だけではないと思う。
もちろん「器」と「機」の意味の違いはあるのだが、イメージだけでも大きく違うように感じられてしまう。

そして気になったテレビCMというのが、衣料品についたウィルスを除菌するという衣料用スプレー除菌剤だ。
これまで衣料用スプレーといえば、消臭効果を謳ったものか、しわ伸ばしなどが中心だった。
他にも「花粉症対策」というモノもあった。
だが、今回の新型インフルエンザの流行で、気軽に洗濯できない背広やコートなどこれから着用頻度が高まる衣料品は、ある意味「ウィルスだらけ」という可能性もある。
その需要を見込んでの新商品が、このような「衣料用ウィルス除菌商品」を生み出したのだろう。

そして、ドラッグストアに行くと「マスクにスプレーする除菌剤」というモノも、販売されている。
ウィルスを90%以上カットするマスクが、一般的になってきているのにも関わらず、よりウィルスを入れないための商品というコトなのか?と思ってしまったのだが、そのような商品も人気があるようだ。
ここまでくると、やや過敏な気がしないわけでもないのだが、どうやら外出先でティッシュペーパーなどに吹き付け、テーブルなどを拭くのが目的のようだ。

このような商品がヒットする背景には、日本人特有の「念には念を入れて」とか「人に迷惑をかけたくない」、「過剰な自己防衛」感覚があるような気がする。