日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

乖離しているのは、政治だけなのか?

2010-11-07 09:07:45 | 徒然
先週金曜日、YOUTUBEに掲載された「尖閣諸島、中国漁船衝突事件動画映像流出」の話題で一色となった週末だった。

確かに「機密事項扱いの情報が流出する」と言うコトは、大問題だと思う。
その前には、「テロ情報流出」があったばかりだ。
ただ「テロ情報流出」と今回の「尖閣諸島、中国漁船衝突動画流出」とは、意味合いが違うような気がする。
その点については「憂国の士」と受け止める人から、「ヒーロイズムに乗った輩」、「現政権に対する倒閣目的」と言う意見まで、様々だ。

個人的には、関係者の「憤まんやるかたない」と言う気持ちが、このような行動になったのでは?と言う気がしている。
「多くの公正な目で、事実を知ってもらいたい」と言う、気持ちを感じるのだ。
もちろん、行動としては問題だと思うのだが、そこまで彼(ら?)を追い詰めたのは、誰にあったのだろうか?という点も考える必要があるのでは無いだろうか?

ここで真っ先に上げられるのは、現政権だろう。
ただ、今回の「尖閣諸島・中国漁船衝突事件」の弱腰外交の裏には、現政権の外交センスのなさだけではなく、経済界のプレッシャーもあったのではないだろうか?
今の中国は、「世界の工場」だけではなく、「世界の消費地」と言う意味で「世界の市場の中心地」となりつつある。
経済界としては、最重要市場だ。
それに拍車をかけたのが、「レアアース」の輸出停止であり、訳の分らない理由(一応理由上げられているが)で、拘束されたフジタ社員の事件だったのでは?
それだけではなく「一滴の雫で、大波を起こす」と言うトコロが、中国にはある。
それら恩恵に預かっている経済界としては、大波が起きることを恐れ、「穏便にコトを済ませて欲しい」と言う、暗黙のプレッシャーがあったのでは?

多くの国民からすると「それはそれ、これはこれ」でも、経済界としては「それは、これの問題」だったのでは?
その意味で、国民感覚と乖離しているのは政治だけではないような気がしている。