日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

フラッシュマーケティングは、根付くのか?

2010-11-20 20:09:19 | ビジネス
しばらく前から、盛んにリクルートさんの「ポンパレ」のテレビCMを見るようになった。
往年のヒットテレビ番組「ヒットパレード」に似た演出と、曲にあわせて「ポンパレ、ポンパレ・・・」を華やかで賑やかなテレビCMだ。

この「ポンパレ」と言うのは、会員制クーポン割引券販売だ。
そして、今年話題になった「フラッシュマーケティング」の一つでもある。
手法としては、販売時間限定の割引クーポン券を販売目標数まで集まれば、契約は成立。
時間内に販売目標数に達しない場合は、契約不成立となり、その割引クーポンは購入するコトが出来ない。
購入者にとって魅力なのは、50%OFFは当たり前、中には90%OFFと言う格安の内容だ。
そこで、購入希望者が利用するのが、ツィッターだ。
ブログを利用すると言う方法もあるが、ツィッターのように短時間で多くの人に知らせ、情報を交換しあえるほうが、集客がしやすいといわれている。
いずれにしても、ネットと言うツールがあって、初めて成立するビジネスモデルだ。
ツィッターという「口コミ」を利用した、新しい集客方法とも言える。

リクルートさんの「ポンパレ」は、会員制にするコトで顧客の囲い込みをすることで、固定客を掴むことを狙っていたようだ。
ただ、残念ながら「ポンパレ祭り」と銘打った、ハーゲンダッツ100円割引クーポンは、目標達成が出来ずに、不成立となってしまったようだ。
リクルート「ハーゲンダッツギフト券についてのお詫びとお知らせ」

「660円相当のギフト券が100円なのに、販売目標に達せず不成立になるの?」という気がするが、目標数を見ると、最初からなかなか成立が厳しい数字だったことが分る。
その意味で仕掛ける側は、契約成立となる目標数字の設定と利益の見極めが、とても重要になる。
ある意味、仕掛ける企業としては「賭け」のようなトコロもあるのだ。
逆に割引クーポンを提供する企業側としては、利益の出る販売目標を見極めるコトも大切だが、例え契約が成立しなくても、ある程度の宣伝効果が期待できる、と言う点がある。

ただ「フラッシュマーケティング」自体、まだまだ新しいビジネスモデルなので、互いに手探り状態と言うのが今の状況なのかも知れない。

そんなコトを考えながら、新聞各社のサイトをチェックしていたら、毎日新聞のサイト内でも「割引クーポン券」を扱うコンテンツを見つけた。
「毎ポン」
新聞社も遂に!と言うコトなのか?
それとも新聞各社が共同で行っている「47クラブ」の延長線にある、と見るべきなのか?