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グーグルの戦略?

2010-11-23 07:25:45 | CMウォッチ
最近、何かと話題になっているグーグル。
先週発表された「Boutiques.com」は、「グーグル、ファッションに進出か?」と話題になった。
「Boutiques.com」は、日本語サイトがまだ登場していないので、果たして日本ではどうなるのか?興味のあるトコロでもある。

実は、この「Boutiques.com」の日本語サイト準備のようなテレビCMが、流れている。
それが「Fashion Show with 画像検索」だ。
このテレビCMは、WEBサイトに掲載されている画像をプロジェクターに映し出し、その画像の前で、入れ替わり立ち代り若い女性たちが立って、ファッションショーを楽しむ・・・と言う内容だ。

もちろん、ファッションショーを楽しむために「ドレス⇒色⇒デザイン」と言う、検索方法もさり気なく紹介している。
それだけではなく、バッグや靴といったアイティムとのコーディネートまで出来るようになっている。

このテレビCMをご覧になられる男性諸氏にとっては、あまり興味を引かないテレビCMのような気がしている。
しかし女性にとっては、この「友達ファッションショー」の感覚は、とても良く分るのではないだろうか?
私も20代の頃、仕事帰りに仲の良い職場の同僚と買い物に行くと、このような「ワイワイ感」で買い物を楽しんだ。
例え買い物をしていなくても、「買い物を楽しんだ感」で案外満足したトコロがあった。
その「買い物を楽しんだ感」の中から、本当に自分に似合う物を見つけ、仕事を頑張ったり、「いずれ、あんな服が似合う女性になりたい!」と、思ったりした。

そして、このテレビCMを見ながら感じたのは「グーグルの目指すコトって?」と言うコトだ。
ご存知のように、グーグルは検索エンジンとして絶大な力を持っている。
それだけではなく、youtubeなどの動画サイトがある。
それだけを見ると、「IT企業」コトになるのだが、この「Fashion Show with 画像検索」を見ていると、「コミュニケーション企業」を目指しているのでは?と言う気がしてくる。
あくまでも「ネット」は、コミュニケーションツール。
むしろ「ネットと言うツールを使って、家族・友人・世界とコミュニケーションするのか?」と言うコトを意識しているように感じるのだ。
それも「楽しく」。
「楽しいコミュニケーション企業=グーグル」と言うのが、このテレビCMで訴えかけているとすれば、単なる「ファッション通販サイト=Boutiques.com」ではないような気がしている。