
18年度概算要求では調達数が0となったようだが、実質的には同じく要求数が0であった昨年度も一両の調達が為されているようだ。
車体の足回りがMLRSと同じであり生産に互換性があるためといえるだろう。
一方でつけ加えるならば、戦車に随伴するには装軌式装甲車が必要であり、89式が高価であるとすれば、砲塔を87式偵察警戒車のものに換装して性能を低減させてでも、価格低下を目指し、可能ならば年間7~9輌の調達が望ましい。新大綱下でも北部方面隊隷下の部隊は重装備が維持されるようで、戦略機動性よりも機動打撃能力が重要と言う判断であろう。北部方面隊に配備を限定すれば、年間7~9輌の調達でも210~270輌の装甲車を維持でき、第11普通科連隊と3~5個中隊を完全にFVにより装甲化可能となろう。
結果、師団直轄のFV中隊として重点配備すれば戦略予備として師団の運用に柔軟性を増させる事が期待できよう。
HARUNA