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寝台特急富士・はやぶさ 寝台券なしでの乗車サービス(JR九州)

2009-01-08 20:27:15 | コラム

■3月13日廃止に向け期間・区間限定

 ブルートレイン富士・はやぶさ号、いよいよ2009年3月13日の運行を以て廃止され、東京駅始発のブルートレイン、東海・山陽道ブルートレイン、九州ブルトレは、その長い歴史的役目を終え、全て無くなる。

Img_5620  ブルートレインの料金は、高い寝台券に乗車がネックであった。夕方に出発し、お昼も近い時間帯に到着するブルートレインの運行形態は、新幹線全盛の時代には適合しているとは言い難いものであった。しかも食堂車、ロビーカーが廃止され、6300円の開放型B寝台と、ブルートレインならではの旅情を付加価値に今日まで頑張ってきたが、これまでだ。

Img_9824  そのブルートレイン富士・はやぶさ号に、乗車券と指定席特急券のみで乗車できるようになった。ただし期間限定&区間限定ではあるが。指定席特急券で利用できるブルートレインあけぼの号のゴロンとシート、寝台特急サンライズ瀬戸・出雲や、今は無きブルートレインあかつき号のレガートシートのようなイメージを浮かべる方もいるかもしれないが、少し違う。

Img_9677  九州旅客鉄道によれば、B寝台を三人用座席として利用し、富士45人席・はやぶさ45席を2月1日から2月28日までの期間利用できるもの。乗車券と指定席特急券で利用でき、座席なので寝台として利用することは出来ない、ということ。もともと、下り列車では、下松から立ち席特急券が発売されていたが、今回は上り列車。

Img_0269  はやぶさ号は、12号車で、熊本駅(1557時発)から博多駅(1732時)までの区間。それよりも上り路線を利用する場合は寝台券が必要。運賃は熊本から博多までの乗車券2070円&指定席特急券1670円の合計3740円となる。前述のように45座席限定の販売、指定席特急券は一カ月前から販売される。

Img_5632  富士号は、大分駅(1643時発)から小倉駅(1850時)までの区間。料金は、熊本から博多まで運賃は乗車券2420円&指定席特急券1670円の合計4090円となる。同じく45座席限定の販売、指定席特急券は一カ月前から販売される。同じくそれよりも上り路線を利用する場合は寝台券が必要となる。

Img_0273  ヒルネ乗車という方式に当たるもので、列車へのお別れにはありがたい配慮、しかし、京都から九州遠いなあ、と思ったりも。それならば、寝台の空席を対象に、下り列車も東京~名古屋間、出来れば上り列車も浜松~東京間で実施してみれば、レールファンの間では、かなりの乗車率になるのでは?と思ったりもする。

Img_8240  ブルートレイン、これに小生が感じるものは、ゆとり、だと思う次第。時間を自由につかう、贅沢な時間という意味ではソロB個室の6300円は、ビジネスホテルの6300円よりは、人によっては充実した時間を供することが出来るかもしれない。また、食堂車やロビーカー、食堂車が無理ならば弁当券、チッキのような荷物輸送サービスを残し、非有効時間帯を利用したい短距離利用者向けに座席車を連結していれば、と考える次第。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
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