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平成21年消防出初式 1月11日に京都・名古屋・神戸にて実施

2009-01-07 17:52:20 | 北大路機関 広報

■消防出初式2009

 消防は火力との戦い、水力を以て火力と戦う消防隊員であるが、一年間の安全と防災を願って行われるのが消防出初式である。その出初式は1月11日日曜日に、京都市や名古屋市、神戸市にて行われる。(写真は名古屋市のもの)

Img_0518  1月11日『平成21年京都市消防局出初式』京都市消防局HP。今年で60回を迎える京都市消防局出初式は、1000~1135時までの時間、左京区岡崎の京都会館前において行われ、門川大作京都市長、三浦孝一京都市消防局長が出席、消防職員550名、消防団員850名、自衛消防隊員190名。自主防災会員420名、京都学生消防サポーター・少年幼年消防クラブ895名の合計2905名が参加予定、消防車両56台、ヘリコプター2機が参加予定だ。

Img_4738  1月11日、『平成21年名古屋市消防局出初式』名古屋市消防局HP。が行われる。1000~1130時まで実施される予定で、名古屋港ガーデン埠頭ポートビル東側において行われる(JR・名鉄の金山駅から地下鉄乗り換え、地下鉄名古屋港駅より徒歩)。名古屋市消防局出初式の特色は、何と言っても陸海空一体となった展示であろう。

Img_0570  1月11日『平成21年神戸市消防局出初式』神戸市消防局HP。1000~1130時に小雨決行の予定で実施される。会場は神戸市中央区波止場町メリケンパークにて実施される。会場へは元町駅より徒歩15分。ポートタワーを目印に歩いていけば迷うことはない。参加人員数1300名、参加車両53台、船舶10隻、航空機2機が参加予定。

Img_4909  大阪市消防出初式は平日に実施されていたようだが、警察本部の年頭視閲式と並べて、やはり平日に実施されると、相当時間の融通がきく方以外では足を運ぶのは非常に難しいという実情。そうした中で京都・名古屋・神戸は、11日の日曜日に実施され、誰でも自由に見学することが可能だ。消防団から参加する方が多いので、平日には出初式が行えないという背景もあるのかもしれない。

Img_4835  式典は、部隊行進・車両行進(パレードと表現する場合もある)、続いて操法展示、放水展示などが行われ、ヘリコプターによる機動飛行が実施されることも多い。消防車、と侮る事なかれ、火災は住宅火災だけではなく、大都市であれば工場の化学火災も想定され、加えて地震などの自然災害から自動車火災、トンネル火災、高層ビルの火災などが想定され、それに備えるハイテク装備が続々と登場する。

Img_4928  特に災害などを想定して実施される総合訓練は、地震や多重衝突事故、大規模火災などを想定したシナリオをもとに、迫力の展示が行われる。まず、情報収集を行い、まだ命のあるうちにレスキュー、破壊消防などにより要救助者を救出、救急車やヘリコプターなどにより迅速に後方の病院に搬送する。

Img_4947  その後、火災に対応する消防車両により消防車により一気に放水する。実際に自動車やバスを用いて、特殊工具の使用などを介して展示するものもあり、これはほかではなかなかみることができない(もちろん、大規模火災などは起きない方が良いのだ)。その時への、無言の備え、というものを見せつけられると、身が引き締まるようだ。

Img_4987  最後には消防団や企業の自衛消防隊により一斉放水が行われる。自衛消防隊は企業の工場やコンビナートなどにおいて火災が発生した場合に初期消火を行い延焼を防ぎ、規模によっては鎮火させることを目的としている。自主防災会とは、例えば寺院などにおいて国宝や重要文化財を筆頭とした美しい日本の歴史そのものを火災から身を以て守るための組織だ。

Img_5053  消防車両というものは、もちろん多くの機械好きから注目されている装備であり、消防車両一つ取っても、その自治体ごとに個性などもある。また、自治体の消防団の行進も、人数がものすごく多いことから、消防は身近な危機管理、という印象を強く与えてくれる行事、時間がある方は日曜日の早朝に足を運ばれて見てはいかがだろうか。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (6)
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