北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ウクライナ情勢-FRV無人機によるロシア大型自爆用無人機迎撃能力とソティニツキーコザチョク

2024-07-16 07:00:59 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 自衛隊の無人対処能力整備についてホビー用FRV無人機を用いれば予備役部隊でも対応できる可能性をウクライナが示してくれました。

 ウクライナ軍は無人機によるロシア大型自爆用無人機迎撃能力を整備しつつある、ISWアメリカ戦争研究所7月7日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ軍が注力している新技術であり、今回ウクライナ軍が使用しているのはFRVドローン、ファーストパーソンビューという無人機の視野が操縦者のゴーグルに映される簡易無人機のひとつ。

 FRVドローンによるロシア無人機迎撃は、シャヘド無人機など自爆用無人機が飛行安定性の限界から小型ドローンが直撃した場合でも安定を欠いて落下する特性を生かしたもので、FRVドローンの利点は、現在枯渇する地対空ミサイルの百分の一程度という安さと、市場の在庫、この能力が整備される事で無人機防空は大幅に強化される期待があります。■
■防衛情報-ウクライナ戦争
 市街地戦闘能力整備の方向性を難しくさせる様な。

 ロシア軍はソティニツキーコザチョクに陣地構築を進めているとのこと、これはISWアメリカ戦争研究所7月6日付ウクライナ戦況報告によるもので、ロシアやウクライナ国内情報を伝えておりISWが陣地構築を衛星写真などで確認したものではないとのこと、ソティニツキーコザチョクはロシアベルゴロド州のウクライナ国境地域にあります。

 ソティニツキーコザチョクでの陣地構築の目的は不明で、ISWは可能性としてロシアが最近強化している破壊工作員のウクライナ浸透を陣地などから支援するもの、若しくはウクライナ軍を現在の最前線から引き離す誘因の機能、そして懸念されるのが、これがこの方面からウクライナへ侵攻する新しい攻勢準備の前兆であるということです。■

 チャシブヤール南北運河が新しい最前線になっている、ISWアメリカ戦争研究所が7月7日に発表した戦況報告によれば、チャシブヤール地域を所管するウクライナ軍旅団の情報として、市街地の東端地域にあるカナールミクロライオンから旅団が後退したことでロシア軍が運河に沿って前進し、両軍の接敵線がこの運河になったとのこと。

 戦況全般の概況としては、ウクライナ軍はハリコフ市北方のフリボケにおいて反撃に成功、対してロシア国防省はトレツク方面での攻勢を強化しており、トレツク東方にあるピブデンヌ南部を占領したと主張しています。トレツクは前日のISW報告において南側のニウヨーク南西に前進しており、シヴェルスク、アウディイフカ近郊でも漸進中です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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