■防衛情報-ウクライナ戦争
ドンバス戦線でロシア軍の動きが顕著です。
ロシア軍はウクライナT-0524高速道路まで進出した、ISWアメリカ戦争研究所8月25日付ウクライナ戦況報告はロシア軍のドネツク近郊での進出について概況をまとめています。ロシア軍が前進しているのはトレツク近郊に集中しており、トレツクの北部郊外と南部郊外及び東部郊外で進出、また個の他にドネツク市南西でも前進が見られるとのこと。
ドネツク市南西ではコスチャーンニチフカにおいてロシア軍が前進している。ISWはこれ以上踏み込んでいませんが、戦況を複雑にしているのは東部戦線のウクライナ軍はロシア軍の滑空爆弾攻撃に曝されるためであり、逆にウクライナ軍が逆攻撃を加えているロシア本土クルスク州ではこうした状況が無い事がウクライナ軍進出を支えた構図があるもよう。
クルスク戦線について、ロシア軍はウクライナへ侵攻している東部軍第155海軍歩兵旅団、太平洋艦隊第810海軍歩兵旅団、第11空挺旅団、第51空挺連隊、第56空挺連隊、これらの部隊から少数の部隊を抽出しクルスク防衛に当てているとされ、プーチン大統領は上記部隊指揮官から8月24日、ロシア本土防衛に関するブリーフィングを受けたとのこと。
■防衛情報-ウクライナ戦争
日ロ間は緊張状態に転じつつある。
ロシア政府は9月3日、対日戦勝記念行事を実施しました。NHK報道によれば、9月3日は9月2日の日本降伏調印式翌日にあたり、記念行事は北方領土やサハリンにおいても実施されたとしています。ロシア政府は2022年、日本との平和条約交渉を一方的に打ち切ると宣言しており、両国にとり日ソ共同宣言以降の平和への道筋はいまだみえません。
プーチン大統領は、併せてモンゴルを訪問、ノモンハン事件戦勝記念行事に出席しました。モンゴルはロシアからの欧州諸国への天然ガス輸出がロシアウクライナ戦争開戦後の経済制裁により、ハンガリーを除き不可能となり、クルスク州のガスパイプライン施設がウクライナ軍に占拠されハンガリーへの供給はが絶たれる中、重要な位置にありました。
モンゴル訪問は2023年にプーチン大統領がICC国際刑事裁判所より召喚状を公布されて以降、ICC加盟国への訪問を逮捕の懸念から避けていましたが、今回モンゴルはICC加盟国であり、初の訪問となり且つ逮捕を免れています。この背景にはモンゴル国内へ中国向けガスパイプライン整備を行う計画の停滞を打開する首脳外交が必要となったのでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ドンバス戦線でロシア軍の動きが顕著です。
ロシア軍はウクライナT-0524高速道路まで進出した、ISWアメリカ戦争研究所8月25日付ウクライナ戦況報告はロシア軍のドネツク近郊での進出について概況をまとめています。ロシア軍が前進しているのはトレツク近郊に集中しており、トレツクの北部郊外と南部郊外及び東部郊外で進出、また個の他にドネツク市南西でも前進が見られるとのこと。
ドネツク市南西ではコスチャーンニチフカにおいてロシア軍が前進している。ISWはこれ以上踏み込んでいませんが、戦況を複雑にしているのは東部戦線のウクライナ軍はロシア軍の滑空爆弾攻撃に曝されるためであり、逆にウクライナ軍が逆攻撃を加えているロシア本土クルスク州ではこうした状況が無い事がウクライナ軍進出を支えた構図があるもよう。
クルスク戦線について、ロシア軍はウクライナへ侵攻している東部軍第155海軍歩兵旅団、太平洋艦隊第810海軍歩兵旅団、第11空挺旅団、第51空挺連隊、第56空挺連隊、これらの部隊から少数の部隊を抽出しクルスク防衛に当てているとされ、プーチン大統領は上記部隊指揮官から8月24日、ロシア本土防衛に関するブリーフィングを受けたとのこと。
■防衛情報-ウクライナ戦争
日ロ間は緊張状態に転じつつある。
ロシア政府は9月3日、対日戦勝記念行事を実施しました。NHK報道によれば、9月3日は9月2日の日本降伏調印式翌日にあたり、記念行事は北方領土やサハリンにおいても実施されたとしています。ロシア政府は2022年、日本との平和条約交渉を一方的に打ち切ると宣言しており、両国にとり日ソ共同宣言以降の平和への道筋はいまだみえません。
プーチン大統領は、併せてモンゴルを訪問、ノモンハン事件戦勝記念行事に出席しました。モンゴルはロシアからの欧州諸国への天然ガス輸出がロシアウクライナ戦争開戦後の経済制裁により、ハンガリーを除き不可能となり、クルスク州のガスパイプライン施設がウクライナ軍に占拠されハンガリーへの供給はが絶たれる中、重要な位置にありました。
モンゴル訪問は2023年にプーチン大統領がICC国際刑事裁判所より召喚状を公布されて以降、ICC加盟国への訪問を逮捕の懸念から避けていましたが、今回モンゴルはICC加盟国であり、初の訪問となり且つ逮捕を免れています。この背景にはモンゴル国内へ中国向けガスパイプライン整備を行う計画の停滞を打開する首脳外交が必要となったのでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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