田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

雨の中の“ほっとステイ”・・・・・

2007年07月14日 | ほっとすていたてしな
7月14日(土)雨 雨 一日中雨降り
雨が降る中国道254号線の出会いまで田圃の中を歩き、関大1中の生徒を迎えに出た。
予定の15分前に到着と同時にバスがきて、絶妙のタイミングだ。
雨中の“ほっとステイ”簡単に挨拶をしたが、6名の中学生は傘を持っていない。
若者は傘をささないと聞いてはいたが・・・・・・

午前中はお互いに自己紹介をしてから、彼からの手紙に書かれた質問に答える。
此方から更に深く聞くと返事がはっきりとしない・・・・・
ジュースとお菓子の休憩でだいぶ緊張がほぐれたようだ、次に「食の安全について」話し合った。
マスコミの報道する肉の問題や中国のダンボールの肉片偽造などについて語ってくれたが、余り身近なことには気がついていないようだ。
食の安全を徹底させるには家庭菜園でも「循環型の農耕をしなくてはならない」こと「生産者の姿勢が見える食物を手に入れる」ことが重要だと話した。
手に入れた食材から野菜屑や魚の骨、海草などを使って肥料を作ることを話して、
我家の生ゴミ堆肥化の説明をした。

昼飯の前に一旦外に出て生ゴミ堆肥化のダンボールに仕込んでおいた玉子を取り出した。
ダンボールの中の温度は67℃もあり、当初想定した温度より10℃近く高かったので「温泉玉子」より「ゆで卵」になっていた。
彼らは微生物が醗酵するときの温度がこのように高くなるのに驚いていた。
昼飯のときに食べれば良いと思っていたが、速食べだしたのには驚きだ!!
スイタシ(吹田市)の学校なのだから・・・・・理解ができる?

昼飯のあと一時三十分から「立科の水について」勉強をした。
山の湧水から引く農業用堰、井戸水、川についてレジメを作っておいたのが役に立った。
また、公民館図書室から借りておいたビデオ「知ろう守ろう蓼科の水」を観てもらった。
町民と役場、信濃公害研究所が協働して町内の川を調べたVTRだが、6人は真剣な眼差しで見ていた。

一日中雨のため家の中で過ごしたが、昼休みに40分間家の中での自由時間を設けたのが親近感を持ち楽しかったようだ。
雨のときの“ほっとステイ”では何をしたら良いのか?の勉強会を開きたい。
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“ほっとステイ”の受け入れで学ぶことが楽しい

2007年07月13日 | ほっとすていたてしな
7月13日(金)曇り 曇り 小雨 曇り
午前中はゴミ出し、畑の一巡をしてから朝飯を摂った。
向かいの山に霧が立ち込めていかにも雨が降り出しそうだが・・・・・
庭に出るとハスカップの実が完熟に近くなっている。
はちきれんばかりに丸く脹らみ美味そうだが、この小粒の誘惑に負けると渋みが口いっぱいに広がるのだ。
ハスカップはアイヌ語でクロノウグイスカグラと云う名が有る。
昔に北海道に行ったときに一面ハスカップの畑になっているのを見たことがある。長さ1センチの俵型でビタミン・鉄分・カルシウムを含み独特の酸味がある。
この木は此処に移り住んで直ぐに植えたが未だに大きくはならない。

昼飯前に役場へ行き町民祭りに関する書類を提出してきた。
これも小額だが参加することで補助金を出すという陳腐な仕組みになっている。
集落でハッピを買えば・・・・、神輿を出せば・・・・、挙句の果ては祭りの当日に農協が焼肉を振舞うと聞きいていた。しかし、それに対して町が金を支払っているのだ。何ゆえに無料で町民に焼肉を提供するのかが理解できない。
『祭りに来ないものは損をするから町民は全員来なさい』と云っているようだ。
陳腐な祭りとしか思えないが・・・・・田舎の常識なのかもしれない。
帰りには農家を支援するというコメリで収穫用コンテナを3個と籠を買った。
これでガレージに広げてある野菜が整理できるかもしれない。
しかし、コンテナに野菜を入れて積み上げると重い・・・・・
下のコンテナに入れたものを取るときにはど~するのだろうか??

午後は明日迎える“ほっとステイ”の中学生向けのレジメを作る。
これは昨日の留守の間に係のYKさんが資料を届けてくれたのだが、その中に校長先生からの依頼書が入っていた。
これを見ると、目標として「『水』をテーマに勉強してきたので農業用水について実感させてほしい」とある。
また、「『食の安全』として食を作る責任」を生徒たちに考えさせたい」とのことだ。
更に「『日本の農業の現状と先行きについて』として『食べる』という動物にとってもっとも大切な営みが直面している事態を、より実践的に理解させたい」とお考えのようだ。
大きな過大だと思う!!
このような課題が有るならもっと早く知らせて欲しかった。
慌てて調べたり書いたりしても理解できない・・・・・
感覚では判っているが生徒たちのアンケートでもお利口さんのことが書かれている。
自分なりに誠意をもって楽しんでみよう
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“ほっとステイ”立科の思い出を何時までも持っていて欲しい

2007年05月30日 | ほっとすていたてしな
5月30日(水)曇り・薄日あり 昼一時小雨  夕方 雨
雲が多いが高い、青空も筋状に見えて薄日が差している。
午後4時頃までは雨は降らないで欲しい、できれば太陽が出てくれるとありがたい。
天候を気にするのは、千葉県柏市の酒井根中学校の2年生が“ほっとステイ”で立科へ来ていて、我家には6組5班の6名が来ることになっている。

9:45分に集落の東端、国道まで出迎えに行く。
バスは定刻に到着して3箇所へ分散する生徒が降りてきた。
ひとつの組は隣の集落へ向かい、二つの組は俺の住む「大の字集落」へと向かった。
家に着き中へ入ってもらい自己紹介と小休止、林檎ジュースと妻・Mの作った菓子「ガレット」で始めから打ち解けて話ができた。今日の予定や事前に作っておいた新聞形式の印刷物、ウオーキング・マップを渡した。
ガレットがだいぶお気に入りのようで、昼休みにレシピを渡すことにした。

午前中の作業として、千葉県特産の落花生を畑に蒔いて貰った。
大きい粒と小さい粒の2種類を其れそれ1畝ずつ各10箇所にまいた。
これが全て収穫できれば大豊作になる・・・・・
種蒔きのあとは、庭を一廻りして、白樺の皮を剥ぎ、実のなる木を見てから、北側のハーブが植えてあるところに行きカレーの香りがする草などを手で触りその香りを懐かしがった。
次に、太陽熱を使って湯を沸かすことをした。
しかし、今日は曇天、少々無理があったがそれでも水がぬるま湯までに温まっていた。
天気がよければホットケーキや卵焼きが簡単に作れるのだが残念だ・・・・
昼近くなって来たので、生ゴミ堆肥のダンボールへ仕込んでおいた生卵を取り出して、温泉タマゴになっているかを見て貰った。
6人分として6個入れたが、残念2個は完全に出来ていたが、後は生に近いものがあった。
この失敗の経験を次回は成功させるようにしよう!!

昼飯の時間となったので部屋へ入った。
彼らの弁当はコンパクトながら2段式で見た目も綺麗、美味しそうだ。
我家からは自家製味噌の味噌汁と近所からの頂き物のアスパラガス、文字通りの地産地消を味わって貰った。
食後はゆっくりと歓談してから午後のスケジュールに入った。

降りだしていた雨も止み空が明るくなってきたので歩き出した。
マップのFのコース、六天魔王(地蔵尊)から集落を見下ろす山の中腹を一回りするコースだ。
曇り空で遠くが見えないのが残念、天気の好いときに見える噴煙を上げている浅間山を見て貰いたかった。
一廻りをして我家に戻り、ジュースとMの手作りカステラを食べながら今日の感想を話し合った。
皆が楽しかった、景色が好い・・・・と好印象だったのが嬉しい。
この学校は下準備をしていたので楽しく過ごせたのだと思った。
午後のなれない山道をウオーキングしたため、少々お疲れのようすだ。
何時までも立科町と大深山の思い出を持っていて欲しい。

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“ほっとステイ”エコな生活は如何だったのだろうか

2007年05月24日 | ほっとすていたてしな
5月14日(木)晴れ 一日中薄い雲が高く広がる 夕方から冷たい風が吹く
9時30分にR254出会いの待合場所へ向かう。
今日は大阪、枚方第一中学校の生徒が“ほっとステイ”で約5時間を我家で過ごすために来るのだ。
当初は5名の予定だったがM君が具合が悪く、不参加とのことで4名となった。
バスは定刻の9時45分に到着して、N君を先頭に降りてきた。
初めての出会いは予想通りの少し緊張した雰囲気があったが、家まで向かううちに打ち解けて話が出来るようになった。
途中宇山の諏訪神社に立ち寄り、ご神木である巨大杉を見て自然の大きさを感じてもらった。

我家に着いたの10時、家に入り妻・Mの手作り「ガレット」と五輪窪のリンゴ・ジュースで双方の自己紹介を済ませた。
彼らには我家で実践している「エコな生活」を見て体験して貰うことを話した後に外へ出た。
畑で枝豆を一畝、蒔いてもらった次は、「ダンボール式の生ゴミ堆肥作り」を体験した。
昨日、生ゴミダンボールの中へ生卵を入れておいたのを取り出し、割ると温泉タマゴになっていたのを試食して貰った。
彼らは微生物の醗酵する熱が60℃以上になって調理まで出来るのには驚いたようだ。
次には太陽熱を利用する調理器具(きらピカ)でお湯を沸かす実験をした。
http://w2.avis.ne.jp/~amane/

12時少し前に家の中に入り、昼飯の準備をして弁当を広げた。
Mの作った手作り味噌を使った汁と立科町特産の「アスパラのチーズ焼きとシンプルに焼いたもの」を副食として出して、野沢菜漬けと野菜の塩もみを添えて出したのがいけなかったのか?
弁当の残り物は生ゴミ堆肥の食材として利用させてもらった。
http://garbageate.exblog.jp/i3(エコ体験としてのURL)
食後の休憩の後、大深山集落を廻るウオーキングに出発した。
始めに歩き出した大内道では馬頭観音が多く見られ、その歴史や嘗ての街道を垣間見る話をしながら一気に急坂を登りきった。
頂上から右へ行き、白衣に似せた腹かけと帽子を被った地蔵尊は子どもを疫病から守るために建立されたことを話した。
次に立ち寄ったのは谷を挟んで水を運ぶ方法としてサイフォンを用いている場所で水の音を確認した。
モーターで水を揚げるのではなく自然の力で水を通水する方法を見てもらった。
爽やかな風の中を歩き最後は集落で一番古い「茅葺屋根の家」で写真を撮った。

一通りのスケジュールを終えて、庭で反省会を催したが生徒は事前に立科町のことを学んできたわけではなく、また、何をしたいか?があるわけでもなかったようだ。
次回は目的を持ってきて貰うと、短い時間で思いで深い体験となるのではないだろうか!!
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