7月31日(火) 晴れ 風が涼しい 夕方には冷たい風
このところ猛暑で朝を迎えていたが、太平洋上の台風の影響か涼しい風が流れ込んでいる。窓を細く開けると勢いよく風が舞い込むが、冷たく心地良いを通り越して寒く感じた。
太陽が高くなる前のプチ散歩、足下は朝露に濡れても良いように長靴を履いた。土手沿いを歩くと相変わらず鹿が集団で登ったところは草が剥がれ土が崩れている。近くで急に鳥がキイーと鋭い声を上げて飛び立ったので見ると“キイチゴ”が赤く熟していた。白い花を見たのは大分前だが、それから黄色い実を着けていたのも見て、既に赤くなり幾つかは啄まれたような跡があった。 近くでは冷え切った身体を陽の光で温めているのか?“ツバメシジミ”が翅を半開きにしてジッと動かない。レンズをぐっと近づけるとパッと舞い上がったが直ぐに降りて隣の葉に止まった。今度は翅を閉じたまま動かなくなった。尾羽のような細い飾り羽根が風に靡き左右に振れている。
一廻りをして白樺レストランに立ち寄ると“オオヒカゲ蝶”が一番乗りに来ていた。この蝶の翅は扇子の骨があるかのように縦の線が見えるが、翅を折りたたむわけではないだろうが 、光の加減で微妙にジグザグに見える。蝶たちの祖先の翅は鳥のように折りたたみ式になっていたののだろうか?
太古の時代、蝶の仲間は身体が大きく翅をパタパタ出来なかった。そのために今でもグライダーのように滑空するだけでなく、上昇気流を掴んで巧みに上空まで昇る。これが得意なのはミスジチョウの仲間、コミスジ、ホシミスジもイチモンジも皆、滑空が得意のようだ。
白樺レストランでぼんやりと辺りを眺めていたが、クロヒカゲ蝶が舞うくらいで他の蝶は見え来ない。コスモスが一つだけ花を開いている。“秋桜” と云うだけに夏の光に弱いのか、己の葉をグリーンカーテンに替えて涼んでいるように見える。
明日から八月
盆も過ぎると 涼しさも日常のものとなる
信州の夏は短い